この記事では、MLBでのクローザーランキングをセーブ数で紹介します。
故障のリスクを軽減するために、先発(Starter)、中継ぎ(Reliever)、セットアッパー(Set upper)、クローザー(Closer)と投手の分業が進んでいます。
勝ち試合の最後に登板するクローザーは重要な役割を担っています。
先発(Starter)の重要な評価であるQSと2022年のランキングをこちらで紹介しています。
こちらの記事では、MLBのキャッチャーのランキングを紹介しています。
クローザーとは
クローザーとは、終盤に登板して試合を締めくくる投手のことで、日本のプロ野球では、ストッパーや抑え投手、時には守護神とも呼ばれます。
クローザーの成績には「セーブ」という記録が用いられます。
そのセーブが記録されるための条件は以下の通りです。
- その試合の勝利投手ではないこと
- 勝利チームで最後に登板すること
- 登板中に同点や逆転をされていないこと
- 1/3イニング以上の投球をすること
- 3点以内の点差で1イニング以上の投球
- 3点以上の点差で3イニング以上の投球
クローザーは、チームがピンチでの登板が多いため、その重圧に耐えられる精神力が必要で、チームの絶対的な信頼が重要となります。
MLBクローザーランキングTOP10:歴代
ここからは、歴代のセーブ数TOP10のクローザーを紹介します。
1位:マリアーノ・リベラ
652セーブ(1995–2013)
入団してから引退までフランチャイズ・プレイヤーとしてニューヨーク・ヤンキースに在籍し、チームの5度のワールドチャンピオンに貢献しました。
通算652セーブは、MLB歴代のクローザーとして最多で、この成績はギネス世界記録でもあります。
フランチャイズ・プレイヤー:入団から引退まで同じチームに在籍した選手のことです。
2位:トレバー・ホフマン
601セーブ(1993–2010)
2度の手術により故障者リスト入りした2003年を除き、1994年から2009年までの間、マリアーノ・リベラとともにMLB最高のクローザーとして君臨しました。
通算600セーブを史上初めて達成し、最終の601セーブは、ナショナル・リーグで歴代トップです。
3位:リー・スミス
478セーブ(1980–1997)
1984年から4年連続で30セーブ以上を達成し、1987年までに通算180セーブを達成しました。
現役18年間で8球団で活躍し、2006年にトレバー・ホフマンに更新されるまでの間、通算478セーブは、当時の歴代1位でした。
4位:フランシスコ・ロドリゲス
437セーブ(2002–2017)
2003年から2017年までの間、5チームでクローザーとして活躍しました。
2008年に、4ヶ月連続で月間のセーブ数が10を超え98試合目で40セーブに到達、129試合目で50セーブに到達、この2つの記録はともにMLB最速記録です。
また、この年は最終的に62セーブのシーズン最多記録となり、ギネス世界記録にも認定されました。
5位:ジョン・フランコ
424セーブ(1984–2005)
1986年にセットアッパーからクローザーに昇格して29セーブを挙げると、1988年に自身最多となる39セーブを挙げました。
1990年にも33セーブで自身2度目の最多セーブを挙げるなど安定した活躍を見せ、チームのクローザーとしての地位を確立しました。
6位:ビリー・ワグナー
422セーブ(1995–2010)
1997年に23セーブを挙げると、シーズンに50イニング以上投げた投手としてはMLB記録となるシーズン奪三振率14.4を記録しました。
1999年に39セーブを挙げ、ヒューストン・アストロズでのチーム新記録を達成し、2003年には通算200セーブを記録、これもチーム新記録の達成となりました。
7位:ケンリー・ジャンセン
420セーブ(2010–現役)
ケンリー・ジャンセンは、1987年9月30日にオランダ領アンティルのキュラソー島ウィレムスタットで生まれました。
右投げ両打ちで、現在はMLBのボストン・レッドソックスに所属しています。
愛称として「ケンリーフォルニア」や「Ma’montro(怪物)」などがあります。
2010年のMLBデビュー以降、抑え投手として大きな成功を収め、その強力なカットボールで知られています。
ドジャース時代のみならず、アトランタ・ブレーブスやボストン・レッドソックスでの活躍も含め、多くのファンにとって印象深いものとなっています。
8位:クレイグ・キンブレル
417セーブ(2010–現役)
1988年5月28日にアメリカ合衆国アラバマ州ハンツビルで生まれました。
右投右打で、ボルチモア・オリオールズに所属しており、「ダーティー・クレイグ」という愛称で知られています。
2010年代を代表する抑え投手の一人として、シーズン最多セーブを4回受賞しました。
特に、2018年5月5日には史上最年少(29歳11か月)で通算300セーブを達成するという快挙を成し遂げています。
9位:デニス・エカーズリー
390セーブ(1975–1998)
1987年、故郷のオークランド・アスレチックスに移籍した際にリリーフに転向、クローザーとして活躍し始めました。
1988年に開幕12連続セーブを記録するなどして45セーブ、1992年には開幕36連続セーブを記録などして51セーブを挙げて、それぞれシーズンセーブ王を獲得、チームのクローザーとして絶対的な地位を確立しました。
10位:ジョー・ネイサン
377セーブ(1999–2016)
2004年に20試合連続で無失点を記録すると、27試合連続でセーブを挙げて、ミネソタ・ツインズの新記録を打ち立てました。
2004年から2009年までミネソタ・ツインズ史上初の6年連続36セーブ以上を挙げ、チーム最多記録の通算260セーブを挙げています。
MLBクローザーランキングTOP10:2023年
順位 | クローザー | チーム | セーブ | 防御率 |
---|---|---|---|---|
1 | エマヌエル・クラセ | クリーブランド・ガーディアンズ | 44 | 3.22 |
2 | デビッド・ベッドナー | ピッツバーグ・パイレーツ | 39 | 2.00 |
カミロ・ドバル | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 39 | 2.93 | |
4 | アレクシス・ディアス | シンシナティ・レッズ | 37 | 3.07 |
5 | ジョーダン・ロマノ | トロント・ブルージェイズ | 36 | 2.90 |
デビン・ウィリアムズ | ミルウォーキー・ブルワーズ | 36 | 1.53 | |
7 | ポール・シーウォルド | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 34 | 3.12 |
8 | フェリックス・バティスタ | ボルチモア・オリオールズ | 33 | 1.48 |
ジョシュ・ヘイダー | サンディエゴ・パドレス | 33 | 1.28 | |
ライセル・イグレシアス | アトランタ・ブレーブス | 33 | 2.75 |
MLBクローザーランキングTOP10:2022年
ここからは、2022年シーズンのセーブ数TOP10のクローザーを紹介します。
こちらの記事で「2024年版救援投手ランキング」を紹介しています。
まとめ
MLBのクローザーをランキング形式で紹介しました。
MLBの歴代の好成績選手を紹介する時は、19世紀の選手が多く出てきますが、投手の分業が進んだのが近年であることから、今回のランキングは最近の選手が多くなっています。
試合の終盤、ひいきのチームが勝つか負けるかの瀬戸際のとき、観ているファンも手に汗を握ってしまいますが、そんな重圧の中に登板し期待に応えるクローザーは頼もしく、カッコいいですよね。
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