この記事では、MLBの試合数の内訳を解説します。
主にレギュラーシーズンに注目が集まりますが、それ以外にもオープン戦やポストシーズンなど、1年間で多くの試合が行われます。
MLBの試合数の内訳【オープン戦】
試合数:30試合以上(決まりはない)
レギュラーシーズンが始まる前の2月から3月のスプリングトレーニング中に、公式戦と同じような形式で行われます。
MLBのスプリングトレーニングについては、こちらの記事で解説しています。
アメリカ南部の暖かい地域で行われ、カクタス・リーグ(Cactus League)とグレープフルーツ・リーグ(Grapefruit League)の2つのリーグがあり、それぞれアリゾナ州でキャンプをするチームとフロリダ州でキャンプをするチームで形成されています。
40人ロースターをふるいにかけて、レギュラーシーズンの26人ロースターを決めるために、他のMLBのチームと対戦するほか、アマチュアチームやWBC代表チームとも対戦することもあります。
また、40人を2つのチームに分けて、同じ日にそれぞれ違うチームと対戦するスプリットスクワッドが行われることもあります。
まだまだ寒い時期ですが、暖かいリゾート地で行われて、ちょっと羨ましいです。
MLBの試合数の内訳【レギュラーシーズン】
試合数:162試合
162試合の内訳は下記のようになります。
- 同じリーグの同じ地区の4チームと各19試合:合計76試合
- 同じリーグの他の地区の6チームと各7試合:合計42試合
- 同じリーグの他の地区の4チームと各6試合:合計24試合
- 他のリーグのチーム(インターリーグ):合計20試合
インターリーグは、同じ地区同士で行われ、ニューヨークならヤンキース対メッツ、ロサンゼルスならドジャース対エンゼルスというような対戦で行われます。
インターリーグについては、こちらの記事で解説しています。
レギュラーシーズンが終了した時点で、ポストシーズンに進出できるチームが6チーム以上だった場合、ワンゲーム・プレーオフが行われ、進出するチームを決定します。
その場合、そのチームのレギュラーシーズンは163試合となりますが、投手や打者としての成績などもシーズンの記録も組み込まれます。
なるべく満遍なく試合が組まれているようですが、対戦したことがないチームもありそうですね。
MLBの試合数の内訳【オールスターゲーム】
試合数:1試合
毎年7月上旬に、ナショナル・リーグとアメリカン・リーグで、それぞれファン投票や監督推薦などで選ばれた選手がチームを結成して対戦します。
TVゲームでしかできないような夢のチームが、年に一回、現実に見ることができる、それこそ夢のような試合です。
MLBの試合数の内訳【ポストシーズン】
試合数:最大22試合
ナショナル・リーグとアメリカン・リーグのそれぞれレギュラーシーズンの成績上位6チームがトーナメント方式で対戦して、ワールドシリーズ進出を競います。
ポストシーズンについては、こちらでも解説しています。
ひいきのチームがここまで来たら、もうワールドチャンピオンになってほしいです。
ここからは、ポストシーズンの内訳を解説します。
ワイルドカードゲーム
試合数:最大3試合
東・中・西各地区を制したチームの中で勝率が最下位チームと東・中・西各地区を制したチーム以外でリーグ内勝率が3位までのチームが対戦してディビジョンシリーズを目指します。
対戦は下記のようになり、先に2勝したチームがディビジョンシリーズに進出します。
ワイルドカードゲーム①
- 東・中・西各地区を制したチームの中で勝率が最下位チーム
- 東・中・西各地区を制したチーム以外のリーグ内勝率が3位のチーム
ワイルドカードゲーム②
- 東・中・西各地区を制したチーム以外のリーグ内勝率が1位のチーム
- 東・中・西各地区を制したチーム以外のリーグ内勝率が2位のチーム
ディビジョンシリーズ
試合数:最大5試合
対戦は下記のようになり、先に3勝したチームがリーグチャンピオンシップシリーズに進出します。
ディビジョンシリーズ①
- 東・中・西各地区を制したチームの中で勝率が1位のチーム
- ワイルドカードゲーム②から進出したチーム
ディビジョンシリーズ②
- 東・中・西各地区を制したチームの中で勝率が2位のチーム
- ワイルドカードゲーム①から進出したチーム
リーグチャンピオンシップシリーズ
試合数:最大7試合
ディビジョンシリーズから進出したチーム同士で対戦し、先に4勝したチームがリーグチャンピオンとしてワールドシリーズに進出します。
ワールドシリーズ
試合数:最大7試合
ナショナルリーグとアメリカンリーグの各リーグチャンピオン同士が対戦し、ワールドシリーズチャンピオンを競います。
先に4勝したチームがワールドチャンピオンとなります。
日本のプロ野球とは比べ物にならないくらい、スケールが大きなポストシーズンで、レギュラーシーズン以上に楽しめます。
MLBの試合数の内訳【まとめ】
この記事では、MLBの試合数の内訳を解説しました。
スプリングトレーニングでは、試合数に決まりはないものの、オープン戦が30試合以上行われます。
レギュラーシーズンでは、ポストシーズンシーズン進出を目指して各チーム162試合が行われ、勝率が同じチームがある場合は163試合になることもあります。
なお、162試合の内訳は2023年より変更されることが決まっていて、この組み合わせでは、必ず全米の各チームと一度は対戦することになります。
レギュラーシーズンで成績上位のチームは、さらにポストシーズンに進出しワールドチャンピオンを目指し、最大で22試合行われます。
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