この記事では、プロ野球の球団名は正式にはなんて言うのか紹介します。
いつも応援している贔屓の球団の名前って、いつも略称や愛称で呼んでいませんか?
巨人、日ハム、ソフバンなどと呼んでいる方も多いんじゃないでしょうか。
普段の会話では正式な名称を呼ぶことはないから、正式な名称を聞かれたとき自信をもって答えられない方もいらっしゃると思います。
プロ野球の球団名は正式にはなんていうの?をまとめてみました。
プロ野球の正式球団名:セ・リーグ
最初にセ・リーグとセ・リーグの球団から紹介します。
セ・リーグ
正式名:セントラル・リーグ
1949年、日本野球連盟がプロ野球の活性化のために新チームを加盟させようしましたが分裂。
プロ野球の立ち上げから尽力してきた読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、松竹ロビンスが既得権を守ること、球団が増えることで観客が分散してしまうことを懸念して反対したためです。
その後、大阪タイガース、大洋ホエールズ、広島カープ、西日本パイレーツの合計7球団とともにセントラル野球連盟を発足させました。
これがセントラル・リーグの起源であり、リーグ名の由来です。
セ・リーグと言うと、DH制を導入しないなど、どこか保守的な感じがしますが、発足した時にもそのような事が感じられますね。
巨人
正式名:東京読売巨人軍(とうきょうよみうりきょじんぐん)
「巨人」は、日本最大の発行部数をほこる読売新聞社が親会社で、球団の発足当初は、「大日本東京野球倶楽部」でした。
1934年にアメリカに遠征した時、アメリカの球団には愛称があること事をはじめて知った球団は、自らの球団にも愛称をつけることにし、当時のニューヨーク・ジャイアンツ(現在のサンフランシスコ・ジャイアンツ)にならい「東京ジャイアンツ」と名乗るようになりました。
読売新聞社に経営の母体がうつると球団名を東京読売巨人軍として、愛称を読売ジャイアンツとするようになりました。
日本国内初のプロ野球球団は、やっぱり野球の母国のアメリカにならったんですね。
ヤクルト
正式名:東京ヤクルトスワローズ(とうきょうやくるとスワローズ)
「ヤクルト」は、その名の通り、乳酸菌飲料やヨーグルトなどを生産するヤクルトが親会社です。
「スワローズ」は、球団の発足当初の親会社であった国鉄(日本国有鉄道=JRの前身)で運行していた唯一の特急列車で当時最高速を誇った「つばめ」号が由来です。
国鉄の後の親会社だったサンケイがフジテレビで人気だった鉄腕アトムにあやかり、チーム名を「サンケイ・アトムズ」としましたが、球団の後援会が販売するグッズの著作権問題が発生し、アトムズから再度「スワローズ」に変更し、親会社がヤクルトになった現在も使用しています。
つば九郎なんてマスコットが大うけしてますから、スワローズの愛称でよかったんじゃないでしょうか?
横浜
正式名:横浜DeNAベイスターズ(よこはまディーエヌエーベイスターズ)
インターネット関連企業の株式会社ディー・エヌ・エーが親会社です。
「ベイスターズ」は、横浜市のシンボルのひとつである「横浜ベイブリッジと星(スター)」を組み合わせた、日本人風の造語です。
ちなみに、ベイスターズのベイは、英語では湾を意味していて、アメリカでは、タンパベイのように湾が都市の名前になっていることもあってか、横浜ベイ・スターズと呼ばれることがあるそうです。
ベイブリッジも東京湾の橋でしょうから、横浜ベイ・スターズもあながち間違いじゃないようなきがします。
中日
正式名:中日ドラゴンズ(ちゅうにちドラゴンズ)
日本で3番目に発行部数が多く、名古屋市を拠点としている中日新聞社が親会社です。
中日新聞の前身である中部日本新聞社の社長、杉山虎之助の干支が辰年(1904年・明治37年)だったことが由来です。
当初は、名前の虎からタイガーズの愛称の案も出ましたが、阪神タイガースに先を越されてしまい、結局、英語で辰(龍)を意味する「ドラゴンズ」に決定しました。
社長の名前をとるか、干支をとるかで悩んでいるうちに先を越されたんでしょうか?
阪神
正式名:阪神タイガース(はんしんタイガース)
「阪神」は、関西地方の大手鉄道会社である阪神電気鉄道が親会社です。
阪神電鉄の社員への公募の中で、大阪と同じようにアメリカの工業都市であるデトロイトに本拠を置くデトロイト・タイガースにちなんだ案の「タイガース」に決定しました。
ちなみに、英語でトラを意味するTigerの複数形Tigersはタイガーズと読みます。
デトロイトと同じような都市は、トヨタがある名古屋ってわけじゃじゃないんですね。
広島
正式名:広島東洋カープ(ひろしまとうようカープ)
「特定の企業に全面依存しない球団経営」として、市民球団のイメージが強いですが、筆頭株主が自動車メーカーのマツダであり、旧社名である東洋工業が球団名に由来しています。
「カープ」は、広島市内を流れる太田川の名産が鯉であり、また広島城が鯉城と呼ばれていることから、英語で鯉を意味するCarp(カープ)が由来になります。
広島マツダ・カープにする案もありましたが、東洋工業への愛着があり、現在も東洋を名乗っています。
広島は、やっぱり市民の球団ということで、市民の応援がハンパないですね。
プロ野球の正式球団名:パ・リーグ
ここからは、パ・リーグとパ・リーグの球団の正式名称です。
パ・リーグ
正式名:パシフィック・リーグ
1949年、日本野球連盟がプロ野球の活性化のために新チームを加盟させようしましたが分裂。
球団を増やすことに賛成していた阪急ブレーブス、南海ホークス、大映スターズ、東急フライヤーズは、新しく球団を創立した毎日オリオンズ、近鉄パールス、西鉄クリッパースとともにパシフィック・リーグ(太平洋野球連盟)を結成しました。
これが、パ・リーグの起源であり、リーグ名の由来です。
新しいことにどんどんチャレンジしていくパ・リーグの特徴が、ここからも汲みとれますね。
日ハム
正式名:北海道日本ハムファイターズ(ほっかいどうにっぽんはむファイターズ)
ハムやソーセージ製造の大手企業のひとつで、その業界では首位の日本ハムが親会社です。
1973年に日本ハムが球団を買収したときに、ニックネームを一般に募集し、当時の社長が炎のように燃えたぎる熱い球団にしたいとの考えを持っていたため、「日本ハムに所属する戦士たち」という意味をこめて「ファイターズ」に決まりました。
日本ハムの元社長は、経営者としてただ一人、殿堂入りしていますから、一番野球熱が強いのは日ハムかも知れませんね。
楽天
正式名:東北楽天ゴールデンイーグルス(とうほくらくてんゴールデンイーグルス)
通信、金融、不動産、スポーツなど様々な業種で構成される楽天グループの中の企業です。
「ゴールデンイーグルス」は、東北地方に生息するイヌワシが由来です。
イヌワシは、頭の後ろの部分が光沢のある黄色になっていて、英語名でGoldenEagleと呼ばれています。
楽天で買い物をするとパンダの箱で届きますが、さすがに球団名にパンダは使いませんね。
西武
正式名:埼玉西武ライオンズ(さいたませいぶライオンズ)
関東地方では有名な大手私鉄の西武鉄道が親会社です。
かつて球団が拠点を置いていた福岡で、破壊された動物園から逃げ出した動物が人間に危害をくわえるかもしれないとして、カバやトラとともにライオンも処分され、動物園も閉園されてしまいました。
その後、復興の象徴として子ども達に夢を与える動物園を復活させようとの声があがり、その時の影響もあり、「百獣の王ライオン」を球団名にしました。
かつてのライオンたちを想って名称を決定したんですね。
ロッテ
正式名:千葉ロッテマリーンズ(ちばろってマリーンズ)
日本のお菓子メーカーであるロッテが親会社です。
名称の公募をして決定したのがドルフィンズでしたが、頭文字のDが中日ドラゴンズと同じになっていまうため、海の勇者と言う意味をこめて「マリーンズ」にしました。
英語でMarineは海兵隊の意味になりますが、そういった意味合いはないようです。
本拠の球場が海の真横にあるので、この名称がぴったりな気がします。
オリックス
正式名:オリックス・バファローズ
大手の総合金融サービス会社のオリックスが親会社です。
1958年に千葉茂監督が就任した際に球団が愛称を公募し、応募には、かつて現役時代に千葉監督が「猛牛」とよばれていたことから、バッファローズの応募が一番多く、それが球団愛称になりました。
ただ、バッファローズでは長すぎるということで、バファローになりましたが、「チーム全員が猛牛のようにならなければならない」ということで、複数形の「バファローズ」になりました。
猛牛のように他の球団をなぎ倒していくイメージもあったんでしょうか?
ソフトバンク
正式名:福岡ソフトバンクホークス(ふくおかソフトバンクホークス)
傘下に電気通信事業者やインターネット関連会社をおくソフトバンクグループが親会社です。
「ホークス」は、かつて球団を所有していた南海電鉄の社章が由来です。
当時の南海電鉄の社章は、ヨーロッパから購入した車両の紋章にちなんでいて、これが車輪から鳥の羽根がはえた意匠であったためで、また鳥については鷹(ホーク)を選んでいます。
ソフトバンクの応援するのに、携帯が他の会社のファンも多そうです。
プロ野球の正式球団名:まとめ
この記事では、プロ野球の球団名は正式にはなんていうのか紹介しました。
正式な球団名の由来もあわせて紹介しました。
どの球団名にも、その決定までにいろいろとエピソードがあるんですね。
プロ野球の試合を見るときに、このようなエピソードを知っていると、さらにひいき球団への愛着もわいてきますね。
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