英語イディオム:イギリス英語・アメリカ英語のイディオム20選

英語

英語を学ぶ中で、イディオムは避けて通れない要素です。

イディオムは言語の豊かさを感じさせ、ネイティブとスムーズにコミュニケーションを取るためには不可欠です。

この記事では、

  • 英語イディオムの参考書の選び方
  • イギリス英語とアメリカ英語の違い
  • 中学英語で学ぶイディオム

について詳しく解説します。

これを読むことで、英語イディオムに対する理解が深まり、より自然な英語表現が身につくでしょう。

英語イディオム参考書の選び方

英語イディオムを学ぶための参考書は数多くありますが、どれを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。

以下では、効果的な参考書の選び方について説明します。

初心者向けの参考書

初心者には、イディオムの意味だけでなく、その使い方や例文が豊富に掲載されている参考書が適しています。

図やイラストが多いものも理解を助けます。

初心者向けの参考書は、基本的なイディオムを中心に扱っています。

例えば、”break the ice” や “a piece of cake” などの日常的に使われる表現が多く含まれます。

また、イディオムの歴史や背景も簡単に説明されていると、理解が深まります。

イラストが豊富な参考書は、視覚的な記憶を助け、学習を楽しくします。

中級者向けの参考書

中級者には、実践的な例文や、日常会話で使われるイディオムが多く含まれている参考書が良いでしょう。

頻出イディオムを集めたものもおすすめです。

中級者向けの参考書は、より複雑なイディオムを取り扱います。

“burn the midnight oil” や “hit the nail on the head” など、使用頻度の高い表現が多いです。

会話の中でどのように使われるか、具体的なシチュエーションで説明されています。

実際の会話例やロールプレイを通して、実践的な英語力を高められます。

上級者向けの参考書

上級者には、ビジネスシーンや特定の分野で使われる専門的なイディオムを扱った参考書が適しています。

ネイティブの表現に近づけるための解説が充実しているものを選びましょう。

上級者向けの参考書は、専門的なイディオムや業界特有の表現を多く含んでいます。

“think outside the box” や “blue sky thinking” など、ビジネスシーンで役立つ表現が豊富です。

各イディオムの背景や起源についても詳しく解説されており、文化的な理解も深められます。

ネイティブスピーカーが実際に使う自然な表現に触れることで、より高度な英語力を養えます。

イギリス英語とアメリカ英語のイディオムの違い

イギリス英語とアメリカ英語では、同じ意味のイディオムでも異なる表現が使われることがあります。

この違いを理解することは、異文化理解の一環としても重要です。

共通のイディオム

イギリス英語とアメリカ英語で共通して使われるイディオムも多くあります。

例えば、”break the ice” は両方で使われます。

このイディオムは「緊張をほぐす」という意味で、会議や初対面の場面でよく使われます。

イギリスとアメリカの両方で理解されるため、ビジネスや国際的な交流の場でも便利です。

同じイディオムを共有することで、異なる文化間のコミュニケーションがスムーズになります。

他にも “spill the beans” など、共通のイディオムは多数存在します。

イギリス英語独特のイディオム

イギリス英語には、”Bob’s your uncle” のように、アメリカ英語ではあまり聞かれない独特のイディオムがあります。

これらを覚えると、イギリス文化への理解が深まります。

“Bob’s your uncle” は「簡単にできる」という意味で、説明の最後によく使われます。

この表現は日常会話で頻繁に使われ、親しみやすい雰囲気を醸し出します。

イギリス英語を学ぶ際に、このような独特のイディオムを覚えることは重要です。

他にも “chuffed to bits” など、イギリス特有のイディオムが多数あります。

以下は、イギリス英語でよく使われるイディオム20個のリストです。

それぞれのイディオムには、意味と使用例も併せて紹介します。

Bob’s your uncle
意味: 簡単にできること。

例: Add the flour, stir, and Bob’s your uncle, you have a cake!
小麦粉を加えて混ぜれば、簡単にケーキができるよ!

Chuffed to bits
意味: とても嬉しい。

例: I’m chuffed to bits with my new job.
新しい仕事にとても満足しています。

Bite the bullet
意味: 困難を勇気を持って受け入れる。

例: I decided to bite the bullet and start my own business.
勇気を出して自分のビジネスを始めることにしました。

A different kettle of fish
意味: 全く異なる状況や問題。

例: Living in the city is a different kettle of fish compared to the countryside.
都市生活は田舎生活とは全く異なるものです。

Cheap as chips
意味: 非常に安い。

例: These sunglasses are cheap as chips.
このサングラスはとても安いです。

Over the moon
意味: 非常に喜んでいる。

例: She was over the moon when she heard the news.
そのニュースを聞いて彼女はとても喜びました。

Under the weather
意味: 体調が悪い。

例: I’m feeling a bit under the weather today.
今日はちょっと体調が悪いです。

Full of beans
意味: エネルギッシュで元気いっぱい。

例: The kids are full of beans this morning.
子どもたちは今朝、とても元気いっぱいです。

Throw a spanner in the works
意味: 計画を妨害する。

例: His sudden resignation threw a spanner in the works.
彼の突然の辞職で計画が台無しになりました。

Cost a bomb
意味: 非常に高価である。

例: This new car cost a bomb.
この新車は非常に高価です。

Knees up
意味: 楽しいパーティー。

例: We had a proper knees up at the wedding.
結婚式で大いに盛り上がりました。

Donkey’s years
意味: 長い間。

例: I haven’t seen you in donkey’s years!
長い間会っていませんね!

Skint
意味: お金がない。

例: I’m skint until I get paid next week.
来週給料が入るまでお金がありません。

Throw in the towel
意味: あきらめる。

例: After years of struggling, he finally threw in the towel.
長年の努力の末、彼はついに諦めました。

All to pot
意味: 計画が台無しになる。

例: The project went all to pot when the funding was cut.
資金がカットされたことでプロジェクトが台無しになりました。

Like the clappers
意味: 非常に速く。

例: He drove like the clappers to get to the meeting on time.
会議に間に合うように彼は非常に速く車を運転しました。

Taking the mickey
意味: からかう。

例: Are you taking the mickey out of my accent?
私のアクセントをからかっているのですか?

Gobsmacked
意味: 驚いて言葉が出ない。

例: I was gobsmacked when I won the award.
その賞を取ったとき、私は驚いて言葉が出ませんでした。

A dog’s dinner
意味: ひどい状態や混乱。

例: His room was a dog’s dinner after the party.
パーティーの後、彼の部屋はひどい状態でした。

On the pull
意味: ナンパするために外出する。

例: He’s out on the pull tonight, hoping to meet someone.
彼は今夜ナンパに出かけて、誰かと会うことを期待しています。

アメリカ英語独特のイディオム

一方、アメリカ英語には “kick the bucket” など、独特の表現が多く存在します。

これらはアメリカ映画やドラマを理解する上でも役立ちます。

“kick the bucket” は「亡くなる」という意味で、口語的な表現としてよく使われます。

このような表現を知っていると、アメリカのポップカルチャーをより深く理解できます。

また、アメリカ英語には “hit the sack” など、日常生活でよく使われるイディオムが豊富です。

アメリカ英語独特のイディオムを学ぶことで、英語力が一段と向上します。

以下は、アメリカ英語でよく使われるイディオム20個のリストです。

それぞれのイディオムには、意味と使用例も併せて紹介します。

Break the ice
意味: 緊張をほぐす。

例: He told a joke to break the ice at the meeting.
彼は会議で緊張をほぐすために冗談を言いました。

Hit the sack
意味: 寝る。

例: I’m really tired; I think I’ll hit the sack early tonight.
本当に疲れたので、今夜は早く寝ようと思います。

Bite the bullet
意味: 困難を勇気を持って受け入れる。

例: I hate going to the dentist, but I’ll have to bite the bullet.
歯医者に行くのは嫌ですが、我慢しなければなりません。

Kick the bucket
意味: 亡くなる。

例: After their dog kicked the bucket, the family was very sad.
彼らの犬が死んだ後、家族は非常に悲しみました。

Piece of cake
意味: 非常に簡単なこと。

例: The exam was a piece of cake for her.
彼女にとってその試験は非常に簡単でした。

Cut to the chase
意味: 本題に入る。

例: Let’s cut to the chase and discuss the main issue.
本題に入って主要な問題について話し合いましょう。

Spill the beans
意味: 秘密を漏らす。

例: He accidentally spilled the beans about the surprise party.
彼はうっかりサプライズパーティーについて漏らしてしまいました。

Burn the midnight oil
意味: 夜遅くまで働く。

例: She had to burn the midnight oil to finish her project.
彼女は、プロジェクトを終わらせるために夜遅くまで頑張りました。

Kick up one’s heels
意味: 楽しむ。

例: After the exams, they kicked up their heels and celebrated.
試験の後、彼らは楽しんでリラックスしました。

Hit the books
意味: 熱心に勉強する。

例: I need to hit the books tonight for my history exam.
私は今夜、歴史の試験のために一生懸命勉強する必要があります。

Throw in the towel
意味: あきらめる。

例: After trying for hours, he finally threw in the towel.
何時間も試みた後、彼はついに諦めました。

The ball is in your court
意味: 次の行動はあなたにかかっている。

例: I’ve done all I can; now the ball is in your court.
私ができることはすべてやりました。次はあなたの番です。

Pull someone’s leg
意味: からかう。

例: Are you pulling my leg, or are you serious?
私をからかっているのですか、それとも本気ですか?

Hit the nail on the head
意味: 的を射る。

例: You really hit the nail on the head with your comment.
あなたのコメントは本当に的を射ています。

Under the weather
意味: 体調が悪い。

例: I’m feeling a bit under the weather today.
今日はちょっと体調が悪いです。

Let the cat out of the bag
意味: 秘密を明かす。

例: She let the cat out of the bag about the surprise.
彼女は、サプライズについて秘密を漏らしてしまいました。

Hit the road
意味: 出発する。

例: We need to hit the road early to avoid traffic.
交通を避けるために、早く出発する必要があります。

Up in the air
意味: 未決定である。

例: Our vacation plans are still up in the air.
私たちの休暇の計画はまだ未定です。

Blow off steam
意味: ストレスを発散する。

例: He went for a run to blow off some steam.
彼はストレスを発散するために走りに行きました。

On the ball
意味: しっかりしている。

例: She’s really on the ball with her new job.
彼女は、新しい仕事で非常にしっかりしています。

中学英語で学ぶイディオム

中学英語のカリキュラムにも、基本的なイディオムが含まれています。

これらをしっかり身につけることで、より自然な英語力を養うことができます。

よく使われるイディオム

中学英語でよく学ぶイディオムには”、”a piece of cake” や ”break a leg” などがあります。これらは日常会話でも頻繁に使われます。

“a piece of cake” は、「簡単にできる」という意味で、テストや課題に対する感想として使われます。

“break a leg” は「幸運を祈る」という意味で、特に試験前やパフォーマンス前に使われます。

これらのイディオムを覚えると、英語の表現が豊かになります。

日常的に使われるため、覚えておくと会話で役立ちます。

授業での活用法

授業では、イディオムを使った短い会話文や作文を通して実際に使ってみることが推奨されます。これにより、実践的な英語力が身につきます。

授業中にイディオムを使ったロールプレイを行うと、自然な使い方が身につきます。

また、イディオムを使った作文を宿題にすることで、使い方の理解が深まります。

イディオムの意味だけでなく、適切な文脈で使えるようになることが重要です。

これにより、日常会話でもスムーズにイディオムを使えるようになります。

イディオムの覚え方

イディオムを覚える際は、イラストや例文を使って視覚的に記憶する方法が効果的です。また、日常生活で実際に使ってみることも重要です。

視覚的な記憶法として、イラストを描いたり、フラッシュカードを使ったりする方法があります。

例文を繰り返し読むことで、イディオムの使い方が自然に身につきます。

日常生活で意識的に使うことで、実践的な英語力が強化されます。

友達や家族と一緒にイディオムを使ってみると、楽しく覚えられます。

以下は、中学英語でよく学ぶイディオムを、意味と使用例も併せて紹介します。

A piece of cake
意味: 簡単なこと。

例: This math problem is a piece of cake.
この数学の問題は、とても簡単です。

Break a leg
意味: 幸運を祈る。

例: You’ll do great in the play tonight! Break a leg!
今夜の劇でうまくやってね!幸運を祈る!

Hit the books
意味: 一生懸命勉強する。

例: I need to hit the books and study for my exams.
試験のために一生懸命勉強する必要があります。

Bite off more than you can chew
意味: 自分の能力以上のことをしようとする。

例: I think I bit off more than I can chew with this project.
このプロジェクトで自分の能力以上のことをしようとしている気がします。

Let the cat out of the bag
意味: 秘密を漏らす。

例: She let the cat out of the bag about the surprise party.
彼女は、サプライズパーティーについて秘密を漏らしてしまいました。

Under the weather
意味: 体調が悪い。

例: I’m feeling a bit under the weather today.
今日はちょっと体調が悪いです。

A penny for your thoughts
意味: 何を考えているの?

例: You’ve been very quiet. A penny for your thoughts?
あなたはとても静かですね。何を考えているの?

Every cloud has a silver lining
意味: どんな困難にも希望がある。

例: Don’t worry about the failure; every cloud has a silver lining.
失敗を心配しないで、どんな困難にも希望があります。

Once in a blue moon
意味: ごくまれに。

例: He visits his hometown once in a blue moon.
彼はごくまれに故郷を訪れます。

Let sleeping dogs lie
意味: 余計な問題を引き起こさない。

例: We should let sleeping dogs lie and not bring up old arguments.
古い議論を持ち出さずに問題を避けるべきです。

Spill the beans
意味: 秘密を明かす。

例: Who spilled the beans about the surprise?
誰がサプライズについて漏らしましたか?

When pigs fly
意味: 不可能なこと。

例: He’ll clean his room when pigs fly.
彼は、部屋を掃除することはないでしょう。

Couch potato
意味: 怠け者。

例: He’s such a couch potato on weekends.
彼は、週末には怠け者です。

Costs an arm and a leg
意味: 非常に高価である。

例: This new phone costs an arm and a leg.
この新しい電話は、非常に高価です。

これらのイディオムを覚えることで、中学英語の理解が深まり、日常会話でもスムーズに使えるようになります。

イディオムの学習を続けるためのモチベーション

英語イディオムの学習は長い道のりですが、続けるためのモチベーションを保つ方法を紹介します。

目標を設定する

学習の初めに具体的な目標を設定することが重要です。

例えば、月に20個の新しいイディオムを覚えるなどです。

具体的な目標を設定することで、学習の進捗が見えやすくなります。

短期的な目標を達成することで、達成感を得られます。

例えば、週に5個のイディオムを覚える目標を立てるのも効果的です。

定期的に目標を見直し、進捗を確認することが重要です。

学習仲間を見つける

同じ目標を持つ学習仲間を見つけると、お互いに励まし合いながら学習を続けることができます。

オンラインコミュニティも活用しましょう。

学習仲間がいることで、モチベーションが維持しやすくなります。

オンラインコミュニティでは、他の学習者との交流が可能です。

学習仲間と定期的に情報交換を行うことで、刺激を受けることができます。

一緒に目標を達成することで、学習が楽しくなります。

成果を記録する

覚えたイディオムや達成した目標を記録することで、学習の進捗を実感しやすくなり、モチベーションが維持できます。

学習日記をつけることで、日々の進捗を確認できます。

達成した目標を記録することで、自己評価が高まります。

視覚的な記録方法を活用すると、達成感が増します。

スマートフォンアプリを利用して記録するのも便利です。

まとめ

英語イディオムを学ぶことは、英語力向上に大いに役立ちます。

参考書の選び方からイギリス英語とアメリカ英語の違い、中学英語で学ぶ基本的なイディオムまで、この記事が皆さんの学習の一助となれば幸いです。

継続的な学習と実践を通じて、自然な英語表現を身につけましょう。

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