MLB球場のランキングを開場順で紹介！最新の球場と最古の球場は何年差？

この記事では、MLB球場のランキングを開場順で紹介します。

1876年にナショナル・リーグのみの1リーグ制で始まったMLBは、1901年にアメリカン・リーグの誕生で2リーグ制となり、今日までつづく歴史があります。

もちろん、そこで使用される球場も歴史がありますが、老朽化などにより、多くの球場が新しく開場しています。

1世紀半の歴史があるMLBの球場は、いつから使用されているのでしょうか？

古さTOP3については、歴史観を感じていただくために、その球場が開場した当時の出来事も紹介しています。

ぜひ、最後まで読んで、MLBの歴史を球場の歴史とともに感じてみてください。

MLB球場のランキング：開場順

新しい球場から順に紹介していきます。

MLB球場のランキング：開場順30位～22位

まずは、まだ開場して間もない、20年以内の球場を紹介します。

順位	球場	開場	本拠とするチーム
30	グローブライフ・フィールド Globe Life Field	2020年7月24日	テキサス・レンジャーズ Texas Rangers
29	トゥルーイスト・パーク Truist Park	2017年2月21日	アトランタ・ブレーブス Atlanta Braves
28	ローンデポ・パーク LoanDepot Park	2012年3月5日	マイアミ・マーリンズ Miami Marlins
27	ターゲット・フィールド Target Field	2010年3月27日	ミネソタ・ツインズ Minnesota Twins
26	ヤンキー・スタジアム Yankee Stadium	2009年4月16日	ニューヨーク・ヤンキース  New York Yankees
25	シティ・フィールド Citi Field	2009年4月13日	ニューヨーク・メッツ New York Mets
24	ナショナルズ・パーク Nationals Park	2008年3月22日	ワシントン・ナショナルズ Washington Nationals
23	ブッシュ・スタジアムIII Busch Stadium III	2006年4月4日	セントルイス・カージナルス St. Louis Cardinals
22	シチズンズ・バンク・パーク Citizens Bank Park	2004年4月9日	フィラデルフィア・フィリーズ Philadelphia Phillies

MLB球場のランキング：開場順21位～13位

続いて、人間でいえば20代の若い球場を紹介します。

順位	球場	開場	本拠とするチーム
21	ペトコ・パーク PETCO Park	2004年4月8日	サンディエゴ・パドレス San Diego Padres
20	グレート・アメリカン・ボール・パーク Great American Ball Park	2003年3月28日	シンシナティ・レッズ Cincinnati Reds
19	PNCパーク PNC Park	2001年3月31日	ピッツバーグ・パイレーツ Pittsburgh Pirates
18	アメリカンファミリー・フィールド American Family Field	2001年3月30日	ミルウォーキー・ブルワーズ Milwaukee Brewers
17	コメリカ・パーク Comerica Park	2000年4月11日	デトロイト・タイガース Detroit Tigers
16	オラクル・パーク Oracle Park	2000年3月31日	サンフランシスコ・ジャイアンツ San Francisco Giants
15	ミニッツメイド・パーク Minute Maid Park	2000年3月30日	ヒューストン・アストロズ Houston Astros
14	T-モバイル・パーク T-Mobile Park	1999年7月15日	シアトル・マリナーズ Seattle Mariners
13	チェイス・フィールド Chase Field	1998年3月31日	アリゾナ・ダイヤモンドバックス Arizona Diamondbacks

MLB球場のランキング：開場順12位～4位

働き盛りの30代から50代の球場を紹介します。

順位	球場	開場	本拠とするチーム
12	クアーズ・フィールド Coors Field	1995年4月26日	コロラド・ロッキーズ Colorado Rockies
11	プログレッシブ・フィールド Progressive Field	1994年4月4日	クリーブランド・ガーディアンズ Cleveland Guardians
10	オリオール・パーク・アット・ カムデン・ヤーズ Oriole Park at Camden Yards	1992年4月6日	ボルチモア・オリオールズ Baltimore Orioles
9	ギャランティード・レート・フィールド Guaranteed Rate Field	1991年4月18日	シカゴ・ホワイトソックス Chicago White Sox
8	トロピカーナ・フィールド Tropicana Field	1990年3月3日	タンパベイ・レイズ Tampa Bay Rays
7	ロジャーズ・センター Rogers Centre	1989年6月5日	トロント・ブルージェイズ Toronto Blue Jays
6	カウフマン・スタジアム Kauffman Stadium	1973年4月10日	カンザスシティ・ロイヤルズ Kansas City Royals
5	オークランド・アラメダ・カウンティ・ コロシアム Oakland-Alameda County Coliseum	1966年9月18日	オークランド・アスレチックス Oakland Athletics
4	エンゼル・スタジアム・オブ・ アナハイム Angel Stadium of Anaheim	1966年4月19日	ロサンゼルス・エンゼルス Los Angeles Angels

MLB球場のランキング：開場順TOP3

歴史上の人物や出来事といっしょに紹介します。

順位	球場	開場	本拠とするチーム
3	ドジャー・スタジアム Dodger Stadium	1962年4月10日	ロサンゼルス・ドジャース Los Angeles Dodgers

1962年にあった出来事は・・・

• アメリカ初の有人宇宙船による地球周回（2月20日）
• プエルトリコがアメリカ領になる（7月25日）
• 女優マリリン・モンローが亡くなる（8月5日）
• 金田正一投手が通算3509奪三振の世界新記録（9月5日）

順位	球場	開場	本拠とするチーム
2	リグレー・フィールド Wrigley Field	1914年4月23日	シカゴ・カブス Chicago Cubs

1914年にあった出来事は・・・

• 大隈重信が第17代内閣総理大臣に就任（4月16日）
• パナマ運河が開通（8月15日）
• 東京駅が東海道本線の始発駅として開業（12月20日）

順位	球場	開場	本拠とするチーム
1	フェンウェイ・パーク Fenway Park	1912年4月9日	ボストン・レッドソックス Boston Red Sox

1912年にあった出来事は・・・

• タイタニック号（4月14日）
• 初代通天閣が完成（7月3日）
• 明治天皇崩御（7月30日）
• 日本で最初のタクシーが営業開始（8月5日）

MLB球場のランキング：1990年以降の球場

ここまでのランキングをご覧いただいて分かる通り、MLBの球場は1990年以降、全体の3分の2にあたる球場が新たに開場しています。

その理由として、1960年代以降に建設された球場は、建設費の節約のため、アメフトとの共用型が主流でしたが、野球には不向きであったことが挙げられます。

• フィールドを俯瞰する急勾配で高い観客席は、アメフト観戦には良いが、投手と打者の勝負が基本の野球の観戦には不向き。
• フィールドをアメフト用の長方形から変えるための移動式スタンドは観客の足場を悪くし、逆に設置しないとファウルグラウンドが広くなり、野球の臨場感が損なわれる。
• 人工芝は、本来あるべき野球の姿からかけ離れてしまったと言う批判が出る一方、選手の足腰への負担が増え、スライディングの際にやけどを負ってしまうこともあった。

そこで、これらの問題を解決するべく、1992年にオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズが開場すると

• 伝統と現代の芸術が調和して、街にとけ込むデザインとしたレンガと鉄骨の外観
• 街の中心部の空き地に球場が建てられた時代の名残である左右非対称のフィールド
• 他球場の途中経過・結果を表示する外野フェンス
• 見た目が美しく、人工芝のデメリットを解消させた天然芝
• ファウルグラウンドが狭くなり、臨場感が増した野球専用球場

このような、レトロ回帰をコンセプトとした「新古典主義」と呼ばれる球場が野球ファンに受け入れられ、観客動員数が大幅に伸びることになりました。

その後、これに続けと、1990年代以降の新球場建設ラッシュが起き、結果として、MLB球場全体の3分の2が新しく開場しました。

MLB球場のランキング：開場順のまとめ

この記事では、MLB球場のランキングを開場順で紹介しました。

人物や出来事が歴史の教科書に出てくるような時代に建設された球場が存在する一方で、近年では、「新古典主義」と呼ばれるレトロ回帰をコンセプトにした新球場が多く建設されています。

最新の「グローブライフ・フィールド」と最古の「フェンウェイ・パーク」では、会場時期が108年離れていて、ひいおじいちゃんとひ孫のような差ですし、人間であれば、直接会うこともできないかも知れない年の差ですね。

新しくてきれいな球場での野球観戦も気持ち良いですが、古くても伝統と歴史を感じる球場も大切にしていけるといいですね。