この記事では、MLB球場の広さを紹介します。
球場に来て大きさや迫力を感じるのは、スタンドを含めた施設を見た時ですが、球場の広さを感じる時は、選手たちがプレーしているグラウンドを見た時ですね。
ですのでここでは、実際に選手たちがプレーする、ファウルゾーンも含めたグラウンドの総面積でランキングしました。
この記事を読めば、
- MLBの全30球団の本拠地球場の広さ
- 日本の主なNPB本拠地との比較
- MLBの球場のおもしろさは広さだけじゃない
このようなことが分かりますので、ぜひ最後まで読んで、MLBの球場のおもしろさを知ってください。
MLB球場の広さランキングとは
ドジャースタジアムの広さについての興味が高まっていますね。
実は、その広さがチームの戦略やファンの体験に大きな影響を与えているんです。
フィールドの広さは球場によって異なり、これがホームランの数や二塁打、三塁打の可能性を左右します。
次回球場を訪れる際は、その広大さをぜひ実感してみてください。
なぜ球場の広さが異なるのか
MLBには30のチームがあり、それぞれの球場は独自の設計を持っています。
これは、地理的な条件、歴史、そしてチームの戦略によって形成されてきました。
例えば、ヤンキースタジアムは比較的狭いフィールドを持ち、パワーヒッターに有利な設計となっています。
一方、コロラド州デンバーにあるクアーズ・フィールドは、海抜の高さと広い外野が特徴で、ピッチャーにとっては厳しい環境です。
球場ごとに異なる設計は、その地域の文化や歴史を反映しており、ファンにとっても大きな魅力の一つです。
広さがゲームに与える影響
広い球場では、ホームランよりも二塁打や三塁打が重要になります。
走力と守備力がチームの強みとなり、スピードを活かした戦略が求められます。
狭い球場では、パワーヒッターがより価値を持ち、ホームランによる得点が増えます。
このような球場では、パワーゲームが重視される傾向にあります。
ドジャースタジアムやエンゼルススタジアムの広さ比較
ドジャースタジアムとエンゼルススタジアム、二つの球場の広さを比較することで、それぞれの球場が持つユニークな特徴や戦略が見えてきます。
ファンとしては、これらの違いを知ることで、試合観戦がさらに楽しくなるでしょう。
ここでは、MLBの全30球団が本拠地にしている球場の広さを、日本の主な球場と比較しながら紹介します。
次回球場を訪れる際は、その広大さをぜひ実感してみてください。
MLB球場広さランキングTOP10
MLB球場の広さベスト10です。
順位 | 球場 | 面積 | 本拠とするチーム |
---|---|---|---|
1 | オークランド・アラメダ・ カウンティ・コロシアム | 13,613㎡ | オークランド・アスレチックス |
2 | コメリカ・パーク | 13,258㎡ | デトロイト・タイガース |
3 | クアーズ・フィールド | 13,200㎡ | コロラド・ロッキーズ |
4 | チェイス・フィールド | 13,091㎡ | アリゾナ・ダイヤモンドバックス |
5 | ブッシュ・スタジアム | 13,046㎡ | セントルイス・カージナルス |
6 | カウフマン・スタジアム | 12,931㎡ | カンザスシティ・ロイヤルズ |
7 | ローンデポ・パーク | 12,870㎡ | マイアミ・マーリンズ |
8 | ロジャーズ・センター | 12,706㎡ | トロント・ブルージェイズ |
9 | トロピカーナ・フィールド | 12,563㎡ | タンパベイ・レイズ |
10 | ギャランティード・レート・ フィールド | 12,517㎡ | シカゴ・ホワイトソックス |
日本で一番広いと言われる「札幌ドーム」の面積は、なんと14,089㎡で、1位の「オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム」を圧倒していますね。
MLBの球場の広さランキング:11位~20位
MLB球場の広さTOP10に、惜しくも入れなかった10球場です。
順位 | 球場 | 面積 | 本拠とするチーム |
---|---|---|---|
11 | T-モバイル・パーク | 12,426㎡ | シアトル・マリナーズ |
12 | グローブライフ・フィールド | 12,384㎡ | テキサス・レンジャーズ |
13 | アメリカンファミリー・ フィールド | 12,302㎡ | ミルウォーキー・ブルワーズ |
14 | シティ・フィールド | 12,277㎡ | ニューヨーク・メッツ |
15 | エンゼル・スタジアム・ オブ・アナハイム | 12,274㎡ | ロサンゼルス・エンゼルス |
16 | オラクル・パーク | 12,269㎡ | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
17 | トゥルーイスト・パーク | 12,177㎡ | アトランタ・ブレーブス |
18 | PNCパーク | 12,155㎡ | ピッツバーグ・パイレーツ |
19 | ナショナルズ・パーク | 12,120㎡ | ワシントン・ナショナルズ |
20 | ターゲット・フィールド | 12,107㎡ | ミネソタ・ツインズ |
よく日本で広さの基準になる「東京ドーム」は12,447㎡で、11位の「T-モバイル・パーク」より若干広いです。
MLBの球場の広さランキング:21位~30位
最後に、広さがいまいちな(?)な10球場です。
順位 | 球場 | 面積 | 本拠とするチーム |
---|---|---|---|
21 | シチズンズ・バンク・ パーク | 12,081㎡ | フィラデルフィア・フィリーズ |
22 | オリオール・パーク・ アット・カムデン・ヤーズ | 12,071㎡ | ボルチモア・オリオールズ |
23 | ペトコ・パーク | 11,972㎡ | サンディエゴ・パドレス |
24 | ヤンキー・スタジアム | 11,906㎡ | ニューヨーク・ヤンキース |
25 | ミニッツメイド・パーク | 11,881㎡ | ヒューストン・アストロズ |
26 | ドジャー・スタジアム | 11,868㎡ | ロサンゼルス・ドジャース |
27 | プログレッシブ・フィールド | 11,800㎡ | クリーブランド・ガーディアンズ |
28 | グレート・アメリカン・ ボール・パーク | 11,693㎡ | シンシナティ・レッズ |
29 | リグレー・フィールド | 11,638㎡ | シカゴ・カブス |
30 | フェンウェイ・パーク | 11,492㎡ | ボストン・レッドソックス |
ちなみに、日本のプロ野球本拠地で一番面積が小さいのは、横浜スタジアムで12,284㎡です。
こちらの記事で、MLBの球場を一覧でくわしく紹介しています。
球場の広さがチーム作戦にもたらす効果
球場の広さは、チーム構築の戦略にも深く関わってきます。
各チームは、自球場の特性を生かした選手獲得や育成に努めています。
ホーム球場を活かしたチーム作り
広い球場をホームに持つチームは、スピードと守備力を重視した選手を獲得する傾向にあります。
これにより、外野の広さをカバーし、相手チームの得点機会を減らすことができるためです。
狭い球場をホームに持つチームは、対照的にパワーヒッターを重視し、ホームランによる得点が見込めるため、試合の展開を一気に変える力を持った選手が求められます。
ピッチャーへの影響
球場の広さは、ピッチャーにも大きな影響を及ぼします。
広い球場では、ピッチャーが打たれてもヒットになりにくいため、積極的にストライクゾーンを攻めることが可能です。
一方、狭い球場では、ホームランを許しやすくなるため、ピッチャーはより慎重に投球する必要があり、球種の多様性やコントロールがより重要視されます。
球場の広さがファンの観戦体験に与える影響
球場の広さは、ファンが試合を楽しむ上でも重要な要素です。
球場ごとに異なる特色は、観戦する楽しみの一つとなっています。
観戦体験の多様性
広い球場では、選手の走塁や守備の醍醐味を存分に味わうことができます。
また、ホームランが出にくいため、一打の価値が高まり、試合の戦略的な展開がより一層クローズアップされます。
狭い球場では、ホームランの快感を直接感じることができ、試合の一瞬一瞬が劇的な展開を見せることがあります。
これがファンにとって大きな魅力となっています。
球場ごとのユニークな特徴
MLBの球場はそれぞれにユニークな特徴を持っています。
フェンウェイパークのグリーンモンスターや、Wrigley Fieldのアイビーに覆われた外野壁など、これらの特徴はファンにとって特別な思い出を作り出します。
球場を訪れることは、ただ試合を観るだけでなく、その球場独自の歴史や文化を体験する機会でもあります。
各球場が持つ独特の設計や特徴は、ファンにとって試合観戦の醍醐味を一層深めてくれます。
記憶に残る名試合と球場の広さ
多くの記憶に残る名試合は、球場の広さが大きな役割を果たしています。
球場の特性を活かした戦略が、予想外の展開を生み出すことがあります。
歴史的瞬間と球場の関係
特定の球場でのノーヒットノーランや完全試合は、その球場の広さや条件がピッチャーに有利に働いた結果です。
これらの記録は、球場ごとの特性を考慮することの重要性を示しています。
また、ホームラン競争のようなイベントでは、球場の広さが大きな注目点となります。
球場ごとに異なる条件の下で、選手たちの真の力が試されます。
ファンの心に残る試合
球場の広さは、試合の記憶をより鮮明にします。
狭い球場での劇的な逆転ホームランや、広い球場での見事な連携プレイは、ファンにとって忘れられない瞬間となります。
これらの瞬間は、球場が持つユニークな特性を活かした試合運びの結果であり、ファンにとって特別な体験を提供します。
試合の結果だけでなく、その試合が行われた場所がファンの記憶に刻まれる理由の一つとなります。
MLB球場の広さ以外の魅力
MLBの球場は、かつての市街地にはめ込むように建設されています。
そのため、日本の球場のように均一な扇形ではなく、いびつな形をしている球場が多く、なっています。
単純に広さだけでホームランや長打の出やすさが表しきれないのが特徴です。
これは、1992年に開場したオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズが、レトロ回帰をコンセプトに建設され、その外観がファンに受け、前年比と比べて100万人もの観客を増やしたためです。
変な方向を向いた外野のフェンスに当たって、あらぬ方向に転がった打球を、外野手が追いかけている間に長打になるシーンをよく観ますね。
これは、
- レンガと鉄鋼を合わせた外観
- 他のスポーツとの併用が普通であったスタジアムを野球専用に
- 左右非対称のフィールド
これらを組み合わせた「新古典主義」と呼ばれるボールパークが主流になったためです。
オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズが新球場建設ブームの火付け役となり、「プログレッシブフィールド」や「クアーズフィールド」、「マーリンズパーク」と、新古典主義と取り入れた球場が続々と建設されています。
唯一無二のいびつなMLB球場をこちらの記事で紹介しています。
MLBの球場の広さランキング:まとめ
MLBの球場の広さ、日本の主な球場と比較しながらをランキング形式で紹介しました。
また、球場の広さ以外にも、野球を観戦しているファンを楽しませる「新古典主義」も紹介しました。
テレビ中継やネット配信で試合を観る時、こんなところにも気にしながら、球場がどんな形をしているのか注意して観るのも楽しいですよ。
なお、球場の面積を測るために、こちらのサイトを使用させていただきました。
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