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MLBのポストシーズンの仕組みを解説!ワイルドカードって、なに?

MLB

この記事では、MLBのポストシーズンの仕組みを解説します。

MLBでは、レギュラーシーズンが終了した後の10月に開催され、アメリカン・リーグ とナショナル・リーグの優勝チームが対戦してワールドチャンピオンを決定します。

この仕組みは、2022年から変わりましたので、ここでは新しいルールを紹介します。

複雑で分かりにくいように感じますが、

  • MLBのポストシーズンに進むチーム
  • MLBのポストシーズンの仕組み
  • ワイルドカードって、どんなチーム?

を分かりやすく解説しましたので、この記事を読んで、今までの疑問をスッキリさせてください。

MLBポストシーズンの仕組み【進出チーム】

MLBの仕組み

ポストシーズンの仕組みを理解するうえで、各リーグの組み合わせを押さえておきましょう。

MLBの30球団は、アメリカン・リーグとナショナル・リーグに15球団ずつ分かれていて、さらに各リーグとも5球団ずつ東・中・西の3地区に分かれています。

レギュラー・シーズンは、同じリーグの同じ地区のチームと各19試合・計76試合、同じリーグの他の地区のチームと6~7試合・計66試合、異なるリーグのチームと計20試合(インター・リーグ)、合計で162対戦し、ポストシーズン進出を目指します。

レギュラーシーズンについては、こちらをご覧ください。

日本のプロ野球が1シーズン143試合ですから、20試合近く多いですね。

ポストシーズンに進めるチーム

MLBのポストシーズンに進出できるのは、以下の条件の12チームです。

アメリカン・リーグナショナル・リーグ
アメリカン・リーグ西地区優勝チームナショナル・リーグ西地区優勝チーム
アメリカン・リーグ中地区優勝チームナショナル・リーグ中地区優勝チーム
アメリカン・リーグ東地区優勝チームナショナル・リーグ東地区優勝チーム
地区優勝を逃したチームの中で勝率が1位地区優勝を逃したチームの中で勝率が1位
地区優勝を逃したチームの中で勝率が2位地区優勝を逃したチームの中で勝率が2位
地区優勝を逃したチームの中で勝率が3位地区優勝を逃したチームの中で勝率が3位

各リーグの6チームはそれぞれ、以下のようなシードが割り振られ、このシードを元に、MLBポストシーズンの対戦相手が決まります。

シード対戦チーム
第1シード地区優勝したチームの中で勝率1位のチーム
第2シード地区優勝したチームの中で勝率2位のチーム
第3シード地区優勝したチームの中で勝率3位のチーム
第4シード地区優勝を逃したチームの中で勝率1位のチーム
第5シード地区優勝を逃したチームの中で勝率2位のチーム
第6シード地区優勝を逃したチームの中で勝率3位のチーム

ポストシーズンまで来ても、まだ日本のプロ野球の全球団数と同じ12チームが残ってますから、MLBの規模の大きさに驚かされます。

MLBポストシーズンの仕組み【対戦の仕組み】

下のMLBのポストシーズンのプロセスを、上の表と照らし合わせれば分かりやすいですよ。

ワイルドカードゲーム:Wild Card Game

第1シードと第2シードのチームは、「ワイルドカードゲーム」が不戦勝になります。

その他のチームは、

  • 第3シード vs. 第6シード(第3シードの本拠地で開催)
  • 第4シード vs. 第5シード(第4シードの本拠地で開催)

の組み合わせの対戦が3試合制で行われ、先に2勝したチームが、次のディビジョンシリーズに進みます。

ディビジョン・シリーズ:Division Series

ワイルドカードで勝ち上がった2チームと第1シード、第2シードのチームが対戦します。

第1シード第4シードと第5シードの勝者
第1戦、第2戦と第5戦がホームゲームvs第3戦、第4戦がホームゲーム
第2シード第3シードと第6シードの勝者
第1戦、第2戦と第5戦がホームゲームvs第3戦、第4戦がホームゲーム

それぞれ5試合制で行われ、先に3勝したチームが、次のリーグチャンピオンシップシリーズに進みます。

リーグチャンピオンシップ・シリーズ:League Championship Series

ディビジョン・シリーズの勝者同士で戦います。

それぞれ7試合制で行われ、先に5勝したチームが、次のワールドシリーズに進みます。

ワールド・シリーズ:World Series

いよいよシーズンのチャンピオンを決める「ワールド・シリーズ」です。

リーグチャンピオンシップ・シリーズの勝者同士で戦います。

ここまで来て初めて、違うリーグのチームとワールドチャンピオンを目指して戦います。

  • 第1戦、第2戦、第6戦、第7戦を勝率が上位のチームの本拠地で開催
  • 第3戦、第4戦、第5戦を勝率が下位チームの本拠地で開催

7試合制で行われ、先に5勝したチームが、ワールドチャンピオンになります。

文字通り、「世界一のチーム」を決める対戦ですね。

MLBポストシーズンの仕組み【ワイルドカード:Wild Card 】

ここまで読んでいただければ分かる通り、「ワイルド・カード」とは、地区優勝していないチームのうち、勝率が各リーグの上位3位までのチームになります。

ワイルドカードは、リーグ内での勝率の順位になるので、地区は関係ありません。

なお、ワイルドカード・ゲームに地区優勝した中で勝率3位のチームが入っていますが、このチームは「ワイルド・カード」ではありません。

MLBは、試合を開催すればするほど、興行収入があがるため、各球団のオーナーが少しでも多く試合を開催しようと「ワイルド・カード」が存在すると言われています。

もし、ワイルド・カードからワールド・チャンピオンを勝ち取った場合、最大で22試合戦うことになりますね。

MLBポストシーズンの仕組み【まとめ】

この記事では、MLBのポストシーズンについて解説しました。

MLBでは、4月から9月にかけて、アメリカン・リーグとナショナル・リーグ、さらに東地区、中地区、西地区に分かれて、1チーム合計162試合のレギュラーシーズンを戦います。

そして、各リーグの各地区で優勝した6チームと、ワイルド・カードと言われる、各リーグの優勝チームを除いた中で勝率上位3チーム(両リーグ合計6チーム)の合計12チームがポストシーズンを戦います。

とにかくアメリカらしく規模がデカくて、日本のプロ野球の2.5倍です。

毎年、どのチームがポストシーズンに進んで、ワールドチャンピオンになるのか、とても楽しみですね。

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