MLBは、ご存知の通り、世界最高峰の野球リーグです。
その中でも、日本人投手たちは特に注目を集めています。
プロ野球で培った技術や経験を活かし、MLBでも素晴らしい成績を残しています。
この記事では、MLBに所属する日本人投手の個人成績について紹介します。
この記事で使用している用語も解説します。
理解しているように思える用語でも、実際には深い意味を持っていることもあります。
MLB個人成績:日本人打者編はこちら
MLB個人成績:日本人投手
登板試合数と勝敗についての成績から紹介します。
日本人投手の個人成績:その1
投手 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | S | H | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|
野茂英雄 | 323 | 123 | 109 | 0 | 0 | 1918 |
ダルビッシュ有 | 242 | 95 | 75 | 0 | 0 | 1788 |
黒田博樹 | 212 | 79 | 79 | 0 | 0 | 986 |
田中将大 | 174 | 78 | 46 | 0 | 0 | 991 |
岩隈久志 | 150 | 63 | 39 | 0 | 0 | 714 |
前田健太 | 169 | 59 | 41 | 6 | 9 | 834 |
松坂大輔 | 158 | 56 | 43 | 1 | 3 | 720 |
大家友和 | 202 | 51 | 68 | 0 | 1 | 559 |
長谷川滋利 | 517 | 45 | 43 | 33 | 83 | 447 |
石井一久 | 105 | 39 | 34 | 0 | 0 | 435 |
岡島秀樹 | 549 | 38 | 40 | 50 | 84 | 760 |
伊良部秀輝 | 126 | 34 | 35 | 16 | 2 | 405 |
吉井理人 | 162 | 32 | 47 | 0 | 1 | 447 |
大谷翔平 | 63 | 28 | 14 | 0 | 0 | 441 |
上原浩治 | 436 | 22 | 26 | 95 | 81 | 572 |
斎藤隆 | 338 | 21 | 15 | 84 | 39 | 400 |
田澤純一 | 388 | 21 | 26 | 4 | 89 | 374 |
菊池雄星 | 102 | 21 | 31 | 1 | 0 | 450 |
マック鈴木 | 117 | 16 | 31 | 0 | 0 | 327 |
高橋尚成 | 168 | 14 | 12 | 10 | 13 | 221 |
大塚晶則 | 236 | 13 | 15 | 39 | 74 | 217 |
平野佳寿 | 150 | 9 | 9 | 8 | 48 | 131 |
高津臣吾 | 99 | 8 | 6 | 27 | 8 | 88 |
川上憲伸 | 50 | 8 | 22 | 1 | 0 | 164 |
佐々木主浩 | 228 | 7 | 16 | 129 | 0 | 242 |
藪恵一 | 100 | 7 | 6 | 1 | 10 | 92 |
澤村拓一 | 104 | 6 | 2 | 0 | 13 | 101 |
村上雅則 | 54 | 5 | 1 | 9 | — | 100 |
五十嵐亮太 | 83 | 5 | 2 | 0 | 4 | 72 |
和田毅 | 21 | 5 | 5 | 0 | 0 | 88 |
小林雅英 | 67 | 4 | 5 | 6 | 2 | 39 |
柏田貴史 | 35 | 3 | 1 | 0 | — | 35 |
薮田安彦 | 43 | 3 | 4 | 0 | 0 | 34 |
建山義紀 | 53 | 3 | 0 | 1 | 4 | 53 |
有原航平 | 15 | 3 | 7 | 0 | 0 | 38 |
井川慶 | 16 | 2 | 4 | 0 | 0 | 53 |
山口俊 | 17 | 2 | 4 | 0 | 1 | 26 |
木田優夫 | 65 | 1 | 1 | 1 | 4 | 68 |
多田野数人 | 15 | 1 | 1 | 0 | 0 | 40 |
藤川球児 | 29 | 1 | 1 | 2 | 1 | 32 |
桑田真澄 | 19 | 0 | 1 | 0 | 3 | 12 |
小宮山悟 | 25 | 0 | 3 | 0 | 0 | 33 |
野村貴仁 | 21 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 |
マイケル中村 | 31 | 0 | 3 | 1 | 3 | 38 |
福盛和男 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
高橋建 | 28 | 0 | 1 | 0 | 0 | 23 |
村田透 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
牧田和久 | 27 | 0 | 1 | 0 | 2 | 37 |
用語の解説:その1
試合:試合に参加した数
どの形の参加であっても、試合に参加した選手は試合出場として記録されます。
投手としての試合出場は登板として区別され、打撃成績としての試合出場も記録されます。
勝利:勝利投手となった数
試合に勝ったチームの投手に記録されます。
- 自チームのある時点での得点が、決勝点となるように貢献したとき
- 登板中、または代打や代走として交代したイニングで、自分のチームがリードを奪い、そのまま試合終了までリードを守ったとき
上記のようなときに勝利投手となります。
こちらの記事では、MLBの300勝投手を紹介を紹介しています。
敗戦:敗戦投手となった数
試合に負けたチームの投手に記録されます。
自分に記録された失点によって相手チームがリードし、その後同点または逆転することなくチームが敗戦したときに記録されます。
なお、没収試合によって勝敗が逆転したときは、敗戦投手の記録は取り消されます。
S(セーブ):救援投手が、試合終了までチームのリードを守りきった数
セーブがつく条件は、下記のとおりです。
- 勝利投手の権利を持たないこと
- 勝利チームの最後の投手として登板すること
- 1/3イニング以上の投球回を記録すること
- 同点・逆転を許さず、試合を終了させること
- 3イニング以上投げていること
加えて、以下のどれかの条件を満たす必要があります。
- リードが3点以内で1イニング以上投げること
- ランナーなしの時のリードが2点以内
- ランナー1人の時のリードが3点以内
- ランナー2人の時のリード4が点以内
- 満塁の時のリードが5点以内
こちらの記事では、MLBクローザーランキングTOP10を紹介しています。
H(ホールド)
以下の条件を満たした救援投手に記録されます。
- 先発、勝利、敗戦投手のいずれでもなく、セーブも記録されてもいないこと
- 自チームの最終守備イニングの3アウト目を取った投手ではないこと
- アウトを1個以上取ること
- 降板後、自分に記録された失点によって自チームが同点にされたり逆転されていないこと
降板時の条件が以下のいずれかになります。
- 3点以内のリードで登板し、1イニング以上投球
- 迎える2打者に連続で本塁打を打たれたら同点または逆転される場面で登板
- 点差に関係なく、リードしている状況で登板して3イニング以上投球
- 同点のまま失点を許さずに降板
- 登板中に自チームが勝ち越した場合、リードを保って降板
チームの勝敗には関係なく、複数人が該当するときは該当者全員にホールドが記録されます
奪三振:投手が打者を三振にした数
投手が打者を三振にしたときに、投手に与えられる記録です。
振り逃げが成功したときにも、投手に奪三振が記録されます。(1イニングに奪三振が4つ以上になることもあります)
打者の打席途中で投手交代した時に三振した場合は、第3ストライクを取った投手に奪三振が記録されます。(1球で奪三振を記録することがあります。)
日本人投手の個人成績:その2
防御率や投球回数、自責点について紹介します。
投手 | 防御率 | 投球回 | 失点 | 自責点 | 完封 |
---|---|---|---|---|---|
野茂英雄 | 4.24 | 1976¹/₃ | 993 | 932 | 9 |
ダルビッシュ有 | 3.50 | 1488 | 609 | 579 | 1 |
黒田博樹 | 3.45 | 1319 | 564 | 505 | 5 |
田中将大 | 3.74 | 1054¹/₃ | 476 | 438 | 4 |
岩隈久志 | 3.42 | 883²/₃ | 352 | 336 | 1 |
前田健太 | 3.87 | 762 | 348 | 328 | 0 |
松坂大輔 | 4.45 | 790¹/₃ | 406 | 391 | 0 |
大家友和 | 4.26 | 1070 | 568 | 506 | 1 |
長谷川滋利 | 3.70 | 720¹/₃ | 323 | 296 | 0 |
石井一久 | 4.44 | 564 | 310 | 278 | 2 |
岡島秀樹 | 3.19 | 739²/₃ | 280 | 262 | 1 |
伊良部秀輝 | 5.15 | 514 | 307 | 294 | 2 |
吉井理人 | 4.62 | 757¹/₃ | 408 | 389 | 0 |
大谷翔平 | 2.96 | 349²/₃ | 119 | 115 | 0 |
上原浩治 | 2.66 | 480²/₃ | 153 | 142 | 0 |
斉藤隆 | 2.34 | 338 | 99 | 88 | 0 |
田澤純一 | 4.12 | 395¹/₃ | 190 | 181 | 0 |
菊池雄星 | 5.02 | 466¹/₃ | 285 | 260 | 1 |
マック鈴木 | 5.72 | 465²/₃ | 326 | 296 | 1 |
高橋尚成 | 3.99 | 243¹/₃ | 115 | 108 | 0 |
大塚晶則 | 2.44 | 232 | 71 | 63 | 0 |
平野佳寿 | 3.69 | 131²/₃ | 62 | 54 | 0 |
高津臣吾 | 3.38 | 98²/₃ | 38 | 37 | 0 |
川上憲伸 | 4.32 | 243²/₃ | 130 | 117 | 0 |
佐々木主浩 | 3.14 | 223¹/₃ | 90 | 78 | 0 |
藪恵一 | 4.00 | 126 | 67 | 56 | 0 |
澤村拓一 | 3.39 | 103²/₃ | 47 | 39 | 0 |
村上雅則 | 3.43 | 89¹/₃ | 34 | 34 | 0 |
五十嵐亮太 | 6.41 | 73 | 52 | 52 | 0 |
和田毅 | 3.36 | 101²/₃ | 42 | 38 | 0 |
小林雅英 | 5.10 | 65¹/₃ | 39 | 37 | 0 |
柏田貴史 | 4.31 | 31¹/₃ | 15 | 15 | 0 |
薮田安彦 | 7.14 | 51²/₃ | 42 | 41 | 0 |
建山義紀 | 5.75 | 61 | 42 | 39 | 0 |
有原航平 | 7.57 | 60²/₃ | 53 | 51 | 0 |
井川慶 | 6.66 | 71²/₃ | 54 | 53 | 0 |
山口俊 | 8.06 | 25²/₃ | 25 | 23 | 0 |
木田優夫 | 5.83 | 95²/₃ | 66 | 62 | 0 |
多田野数人 | 4.47 | 54¹/₃ | 31 | 27 | 0 |
藤川球児 | 5.74 | 26²/₃ | 18 | 17 | 0 |
桑田真澄 | 9.43 | 21 | 23 | 22 | 0 |
小宮山悟 | 5.61 | 43¹/₃ | 29 | 27 | 0 |
野村貴仁 | 8.56 | 13²/₃ | 14 | 13 | 0 |
マイケル中村 | 7.51 | 38¹/₃ | 34 | 32 | 0 |
福盛和男 | 20.25 | 4 | 9 | 9 | 0 |
高橋建 | 2.96 | 27¹/₃ | 9 | 9 | 0 |
村田透 | 8.10 | 3¹/₃ | 5 | 3 | 0 |
牧田和久 | 5.40 | 35 | 23 | 21 | 0 |
用語の解説:その2
防御率:規定イニングで与えた自責点を平均した数値
こちらの記事で、防御率の計算の仕方を解説しています。
自責点:投手の責任とされる失点
安打、犠飛、犠打、刺殺、四死球(敬遠を含む)、暴投、ボーク、野手選択、盗塁によって進塁した走者が得点したときに記録されます。
第3アウトを取る機会を得た後の失点は自責点にはなりません。(2アウトでエラーによって出塁した打者走者以降の攻撃側の得点)
失策、捕逸、打撃妨害、走塁妨害によって進塁した走者が得点したとき、このような守備のミスがなくても得点ができたと記録員が判断したときは自責点となります。
失点:出塁させた走者が得点した点数
攻撃側チームが得点を挙げると、得点した走者を出塁させた投手に失点が記録されます。
イニングの途中に投手交代があった場合、後任投手が前任投手の残した走者を得点させても、前任投手の失点です。
併殺崩れなどで走者が入れ替わったときも、入れ替わった新たな走者は前任投手の責任となります。
完投:先発投手が試合終了時まで投手交代することなく一人で投げた数
先発投手が試合終了時まで投手交代することなく一人で投げることです。
コールドゲームで打ち切りとなった場合でも最初から最後まで投げていれば完投が記録されます。
最終回の攻撃中に代打や代走を送られた場合でも、そのイニングまでで試合終了となれば、完投が記録されます。
完封:先発投手が完投し、相手チームに得点を与えず勝利投手となった数
1回ノーアウト無失点の状態で交代が一度以上あったときも同じで、最後に登板した投手が試合終了まで無失点で抑えたときは、その投手に完封が記録されます。
ノーヒットノーラン(無安打無得点試合):安打を1本も打たれなかった完封
パーフェクトゲーム(完全試合):安打の他、フォアボール、デッドボール、エラーも許さない完封
無四球試合:失点はしてもフォアボール、デッドボールを出さなかったとき
まとめ
この記事では、MLBの個人成績:日本人選手(投手編)を紹介しました。
打者に比べ、MLBに挑戦した日本人投手の数は圧倒的に多くなっています。
これからも、多くの日本人投手が挑戦するでしょう。
野球ファンとしては、うれしいですが、日本のプロ野球も頑張ってほしいですね。
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