プロ野球背番号の意味:込められた物語

プロ野球

プロ野球における背番号は、単なる識別符号を超えた、選手個々のキャリアやチーム内での役割、その人物の野球に対する哲学や精神を反映するものです。

背番号ひとつひとつには、その数字を背負う選手の物語や、チームの歴史、そしてファンにとっての特別な意味が込められています。

この記事では、プロ野球の背番号が持つ深い意味に迫り、その魅力を探求します。

高校野球や少年野球の背番号

高校野球や少年野球では、背番号は選手のポジションや役割を表します。

特定のポジションや役割ごとに一般的な背番号の割り当て方が存在します。

選手

ピッチャーは「1番」、キャッチャーは「2番」というように、内野および外野のポジションはそれぞれ「3番」から「9番」までの番号が割り当てられます。

これにより、選手が守っているポジションが一目で識別可能となります。

エースピッチャーは通常「1番」を、他のピッチャーは「10」や「11」などの番号を着用することが多いです。

  • 1番:ピッチャー(投手)
  • 2番:キャッチャー(捕手)
  • 3番:ファースト(一塁手)
  • 4番:セカンド(二塁手)
  • 5番:サード(三塁手)
  • 6番:ショート(遊撃手)
  • 7番:レフト(左翼手)
  • 8番:センター(中堅手)
  • 9番:ライト(右翼手)

監督やコーチ

少年野球では、

  • 監督が「30」
  • コーチが「29」や「28」

といった番号を用いることが定められています。

これは、公式戦でのベンチ入り人数制限と監督・コーチと選手との識別のためです。

また、キャプテンを務める選手は、そのポジションに関わらず「10」の番号を着用することがあり、これはキャプテンであることを示すためです。

このように、背番号には選手のポジションやチーム内での役割を示すという重要な意味が込められており、それぞれの番号が特定のポジションや役割を象徴しています。

背番号の起源と進化

背番号の始まりは、20世紀初頭のメジャーリーグです。

背番号の導入背景

1876年に始まったメジャーリーグですが、それから50年以上、選手のユニフォームには背番号がありませんでした。

球場に選手ごとに割り振られた番号が貼りだされているだけでした。

観客には、その番号が記載された「スコアカード」が販売され、そのカードと照合しながら選手を見分けていました。

また、「スコアカード」の収入は球団にとっては重要なものでした。

19世紀末に、現在のように背番号をつけようとしました。

しかし、球団が「スコアカード」の収入が失われることや、選手に「囚人みたいだ」と忌み嫌われたため、根付くことはありませんでした。

1929年にニューヨーク・ヤンキースが背番号を導入すると、それにならって他の球団も背番号をつけるようになりました。

日本の野球チームでは、1931年に行われた日米野球で初めて背番号がつけられました。

当時の背番号は、選手の名前のいろは順や契約を結んだ順で、漢数字によるものでした。

象徴としての背番号

野球の背番号には、ただの数字以上の物語があります。

エースナンバーとされる18番や、スラッガーを象徴する55番など、それぞれの番号には特別な意味が込められています。

次に試合を観るときは、選手の背番号にも注目してみてください。

背番号一つ一つに込められた選手の努力や夢、チームへの愛情を感じ取ることができるはずです。

プロ野球選手とその背番号

ここからは、背番号に込められた意味(イメージ)を解説します。

プロ野球選手の背番号には、彼らのキャリアや成長の物語が込められています。

若手時代の番号から、ベテランになって変わる番号まで、それぞれに選手の歩みが映し出されているんです。

背番号を追うことで、選手の成長を感じることができます。

また、背番号は選手とファンの間の特別なコミュニケーションツールでもあります。

選手が新しい番号を選ぶとき、それに込められた意味をファンが考えるのは、野球の楽しみ方の一つです。

背番号一つ一つに、選手とファンの物語が詰まっているのです。

背番号18:不動のエースナンバー

多くの球団で「エースナンバー」とされており、18番がエースナンバーとなったのは、いろいろな説があります。

  • 歌舞伎の演者が得意な演目が十八番(おはこ)と呼ばれていた
  • 読売ジャイアンツの代々のエースが18番をつけていた
  • かつて阪神タイガースの若林忠志がエースとして活躍した

18番を使用している選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ山﨑 福也投手
東北楽天ゴールデンイーグルス田中 将大投手
埼玉西武ライオンズなし
読売ジャイアンツ菅野 智之投手
東京ヤクルトスワローズ奥川 恭伸投手
千葉ロッテマリーンズ二木 康太投手
横浜DeNAベイスターズ小園 健太投手
中日ドラゴンズ梅津 晃大投手
オリックス・バファローズなし
阪神タイガースなし
広島東洋カープ森下 暢仁投手
福岡ソフトバンクホークス武田 翔太投手
ぺんどら
ぺんどら

わたしが好きな投手だった桑田真澄投手は、選手としてだけでなく、人としても尊敬する人物でした。

背番号20:中日のエースナンバー

中日ドラゴンズでは、20番を星野仙一投手や小松達雄投手がつけるいました。

エースナンバーとして扱われていましたが、現在はそのようなことはないそうです。

広島でも、北別府学投手がつけていました。

その後は、永川勝浩投手や栗林良吏投手がつけていて、広島では抑えとしてのイメージが強いようです。

メジャーリーグでは、全球団が永久欠番としている「42」に次いで永久欠番としている球団が多い背番号です。

20番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ上原 健太投手
東北楽天ゴールデンイーグルスターリー投手
埼玉西武ライオンズ田村 伊知郎投手
読売ジャイアンツ戸郷 翔征投手
東京ヤクルトスワローズ木澤 尚文投手
千葉ロッテマリーンズ東條 大樹投手
横浜DeNAベイスターズ坂本 裕哉投手
中日ドラゴンズ涌井 秀章投手
オリックス・バファローズ阿部 翔太投手
阪神タイガース森木 大智投手
広島東洋カープ栗林 良吏投手
福岡ソフトバンクホークスなし
ぺんどら
ぺんどら

わたしとしては、星野仙一さんのイメージが強くて、たたかう男の背番号という印象です。

背番号21:歴代ホークスのエースナンバー

南海ホークスで活躍した杉浦忠投手が使用していました。

それ以来、歴代のホークス球団(ダイエーやソフトバンク)でも、工藤公康投手や和田毅投手がつけていました。

現在でも、エースナンバーとして扱われていて、千賀滉大投手や岩嵜翔投手にもつけられました。

西武ライオンズで東尾修投手、日本ハムファイターズで西崎幸広投手が使用するなど、エースナンバーとして扱われています。

読売ジャイアンツでは、宮本和知投手や高橋尚成投手が付けていて使用していて、左のエースナンバーとして扱われています。

21番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ清宮 幸太郎内野手
東北楽天ゴールデンイーグルス早川 隆久投手
埼玉西武ライオンズ武内 夏暉投手
読売ジャイアンツなし
東京ヤクルトスワローズ吉村 貢司郎投手
千葉ロッテマリーンズ吉井 理人監督
横浜DeNAベイスターズなし
中日ドラゴンズなし
オリックス・バファローズ山崎 颯一郎投手
阪神タイガース秋山 拓巳投手
広島東洋カープ中﨑 翔太投手
福岡ソフトバンクホークス和田 毅投手
ぺんどら
ぺんどら

背番号21になると、左投手が多くなると感じるのは、わたしだけでしょうか?

背番号34:左のエースナンバー

国鉄で353勝、巨人で47勝を挙げた金田正一投手が使用していました。

それ以来、左のエースにつけられることが多くなり、広島の川口和久投手や中日の山本昌投手がつけていました。

中日では、スピードガンの申し子と言われた小松辰雄投手が使用していました。

その後、50歳まで活躍した山本昌投手が通算219勝の記録を残し、2015年に引退するまで32年間、ずっと使用していました。

34番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ堀 瑞輝投手
東北楽天ゴールデンイーグルス山崎 剛内野手
埼玉西武ライオンズ甲斐野 央投手
読売ジャイアンツなし
東京ヤクルトスワローズ田口 麗斗投手
千葉ロッテマリーンズ高野 脩汰投手
横浜DeNAベイスターズ松本 凌人投手
中日ドラゴンズ福 敬登投手
オリックス・バファローズ横山 聖哉投手
阪神タイガース漆原 大晟投手
広島東洋カープ高橋 昂也投手
福岡ソフトバンクホークス村田 賢一投手
ぺんどら
ぺんどら

背番号34って、もう山本昌投手ってイメージしか浮かびません。

背番号17:完全試合達成者が多数

阪急の山田久志投手が通算284勝を挙げてチームの黄金期に貢献しました。

ヤクルトスワローズやDeNAベイスターズではエースナンバーとして扱われていて、ヤクルトでは川崎憲次郎投手、DeNA(横浜)では斉藤明夫投手、森田幸希投手が使用していました。

巨人では、沢村栄治投手が最初に使用していたのが背番号17で、その後、300勝を達成したスタルヒン投手も使用しています。

また、ともに完全試合を達成した藤本英雄投手や槙原寛己投手も使用し、巨人のエース格級の背番号としてのイメージが定着。

また、2022年に完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手も17番を使用しています。

17番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ伊藤 大海投手
東北楽天ゴールデンイーグルス古謝 樹投手
埼玉西武ライオンズ松本 航投手
読売ジャイアンツ西舘 勇陽投手
東京ヤクルトスワローズ清水 昇投手
千葉ロッテマリーンズ佐々木 朗希投手
横浜DeNAベイスターズ三嶋 一輝投手
中日ドラゴンズ柳 裕也投手
オリックス・バファローズ曽谷 龍平投手
阪神タイガース青柳 晃洋投手
広島東洋カープ常廣 羽也斗投手
福岡ソフトバンクホークス有原 航平投手
ぺんどら
ぺんどら

準エースの背番号的な17の方が、完全試合を達成している選手が多いんですね。

背番号29:剛速球の投手ナンバー

背番号29を使用していたロッテの村田兆治投手が、3度の最優秀防御率を獲得するなど活躍し、通算200勝を達成。

中日では鈴木孝政投手が150キロを超えると言われる速球で活躍。

その後、与田剛投手が150キロを超える速球で押しまくる強気のピッチングを引き継ぎました。

また、広島でも佐々岡真司投手が最優秀救援を獲得する活躍をするなど、バッターをねじ伏せる剛腕実力派ピッチャーというイメージがつきました。

29番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ細野 晴希投手
東北楽天ゴールデンイーグルス高田 孝一投手
埼玉西武ライオンズ青山 美夏人投手
読売ジャイアンツグリフィン投手
東京ヤクルトスワローズ小川 泰弘投手
千葉ロッテマリーンズ西野 勇士投手
横浜DeNAベイスターズ伊藤 光捕手
中日ドラゴンズ辻本 倫太郎内野手
オリックス・バファローズ田嶋 大樹投手
阪神タイガースなし
広島東洋カープケムナ 誠投手
福岡ソフトバンクホークス石川 柊太投手
ぺんどら
ぺんどら

外国人選手が多いのは、ねじ伏せる投手に与えられることと関係していそうです。

背番号22:捕手と抑えのナンバー

かつて、阪神の田淵幸一捕手が背番号22を使用していて、捕手としてのイメージが強かったです。

田淵幸一捕手は、毎シーズン本塁打王を争うほどの強打者であり、背番号22が捕手としてのイメージを作りました。

その後、クローザーとして活躍した横浜の佐々木主浩投手やヤクルトの高津臣吾投手、阪神の藤川球児投手がつけ、リリーフエースにつけられることが多くなっています。

佐々木主浩投手がクローザーとして日米通算381セーブの活躍。

高津臣吾投手も日米通算で313セーブを挙げ、阪神でも藤川球児投手がクローザーとして活躍、背番号22はクローザーとしてのイメージも強くなりました。

そのため、捕手とクローザーの両面のイメージが拮抗しています。

22番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ杉浦 稔大投手
東北楽天ゴールデンイーグルス小孫 竜二投手
埼玉西武ライオンズ古賀 悠斗捕手
読売ジャイアンツ小林 誠司捕手
東京ヤクルトスワローズ髙津 臣吾監督
千葉ロッテマリーンズグレゴリー・ポランコ外野手
横浜DeNAベイスターズ入江 大生投手
中日ドラゴンズ大野 雄大投手
オリックス・バファローズ村西 良太投手
阪神タイガースなし
広島東洋カープ髙 太一投手
福岡ソフトバンクホークス牧原 巧汰捕手
ぺんどら
ぺんどら

巨人の小林誠司捕手は、キャッチャーの剛腕選手ですね。

背番号11:メジャーで活躍する選手が多数

阪神の2代目ミスタータイガースの村山実投手が使用していました。

その後は、巨人の斎藤雅樹投手や上原浩治投手、近鉄の野茂英雄投手など、多くの名投手が使用してきました。

斎藤雅樹投手は、1990年代の巨人投手陣をけん引する活躍を見せ、シーズン20勝を2年連続で達成するなど、平成の大エースとしてチームに貢献しました。

野茂英雄投手は、1989年のドラフト会議でに史上最多の8球団から指名され近鉄に入団、4年連続で最多勝と最多奪三振を獲得するなどチームに貢献し、その後メジャーリーグに移籍しました。

最近では、ともに日本ハムで活躍し、メジャーリーグに移籍したダルビッシュ有投手や大谷翔平投手が使用していたことで、18番よりもエースナンバーとしての認識が大きくなっています。

11番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズなし
東北楽天ゴールデンイーグルス岸 孝之投手
埼玉西武ライオンズ上田 大河投手
読売ジャイアンツなし
東京ヤクルトスワローズなし
千葉ロッテマリーンズ澤村 拓一投手
横浜DeNAベイスターズ東 克樹投手
中日ドラゴンズ小笠原 慎之介投手
オリックス・バファローズ山下 舜平大投手
阪神タイガースなし
広島東洋カープ九里 亜蓮投手
福岡ソフトバンクホークス津森 宥紀投手
ぺんどら
ぺんどら

日ハムに背番号11がいないのは、もうこれ以上、有能な選手をメジャーのチームに取られたくないという気持ちの表れですかね?

背番号27:絶対的な捕手のナンバー

巨人のV9時代に森祇晶捕手が使用していました。

そのため、キャッチャーが使用することが多く、西武の伊東勤捕手、ヤクルトの古田敦也捕手、中日の谷繁元信捕手など、球界を代表する捕手が使用しています。

森祇晶が監督として西武の黄金期を築いた際には、かつて森祇晶監督が捕手として使用していた背番号27を伊東勤捕手が使用し、リーグ優勝14回と日本一8回に貢献しました。

大矢明彦捕手も背番号27を使用していました。

ヤクルト初のリーグ優勝と日本一に貢献しているほか、古田敦也捕手は、ヤクルトの5回のリーグ優勝と4回の日本一に貢献していて、ヤクルトでは背番号27を準永久欠番としています。

また、谷繁元信捕手は、中日で4回のリーグ優勝と1回の日本一に貢献しています。

27番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ古川 裕大捕手
東北楽天ゴールデンイーグルス岡島 豪郎外野手
埼玉西武ライオンズ炭谷 銀仁朗捕手
読売ジャイアンツ岸田 行倫捕手
東京ヤクルトスワローズ中村 悠平捕手
千葉ロッテマリーンズ田村 龍弘捕手
横浜DeNAベイスターズ上茶谷 大河投手
中日ドラゴンズ津田 啓史内野手
オリックス・バファローズ元 謙太外野手
阪神タイガース伊藤 将司投手
広島東洋カープ會澤 翼捕手
福岡ソフトバンクホークス岩井 俊介投手
ぺんどら
ぺんどら

明らかに捕手が使用する背番号だというイメージがある感じですね。

背番号51:安打製造機のナンバー

イチローが背負っていたことで、俊足好打の打者というイメージが強いです。

イチローに憧れて、広島時代の鈴木誠也選手がつけていたほか、DeNAの宮崎敏郎選手がつけています。

DeNAにおいては、宮崎敏郎選手が2017年に首位打者を獲得しました。

かつては、鈴木尚典選手も使用していて、1997年に首位打者を獲得、安打製造機のイメージがあります。

なお、イチローが在籍していたオリックスでは、2001年にイチローがメジャーリーグに移籍した以降は、誰もつけていません。

51番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ石川 直也投手
東北楽天ゴールデンイーグルス小郷 裕哉外野手
埼玉西武ライオンズ西川 愛也外野手
読売ジャイアンツ浅野 翔吾外野手
東京ヤクルトスワローズ濱田 太貴外野手
千葉ロッテマリーンズ山口 航輝外野手
横浜DeNAベイスターズ宮﨑 敏郎内野手
中日ドラゴンズ上林 誠知外野手
オリックス・バファローズなし
阪神タイガース中野 拓夢内野手
広島東洋カープ小園 海斗内野手
福岡ソフトバンクホークスなし
ぺんどら
ぺんどら

他のチームでならイチローに憧れて背番号を使用できそうですが、オリックスにいると恐れ多くて51番を使用できなそうですね。

背番号55:スラッガーのナンバー

巨人やメジャーリーグで活躍した松井秀喜選手の影響で、スラッガーのイメージが大きいです。

シーズン本塁打数の日本記録を打ち立てたヤクルトの村上宗隆選手も使用しています。

松井秀喜選手が在籍していた巨人は、2020年に入団した身長200cmを超える秋広優人選手に期待を込めて背番号55を与えています。

なお、55はプロ野球で人気の背番号の中では、最も大きな数字になります。

55番をつけている選手(2024年シーズン)

チーム選手ポジション
北海道日本ハムファイターズ松浦 慶斗投手
東北楽天ゴールデンイーグルス安田 悠馬捕手
埼玉西武ライオンズコルデロ外野手
読売ジャイアンツ秋広 優人内野手
東京ヤクルトスワローズ村上 宗隆内野手
千葉ロッテマリーンズ柿沼 友哉捕手
横浜DeNAベイスターズ井上 絢登内野手
中日ドラゴンズ細川 成也外野手
オリックス・バファローズT-岡田外野手
阪神タイガースヨハン・ミエセス外野手
広島東洋カープ松山 竜平外野手
福岡ソフトバンクホークス野村 大樹内野手
ぺんどら
ぺんどら

松井選手に続いて、ヤクルトの背番号55番村上選手が球界を代表するスラッガーとなって、今後が楽しみですね。

プロ野球の背番号には、選手のポジションやチーム内での役割、さらには個人的なストーリーが反映されています。

これらの背番号を知ることで、試合の見方がさらに深まります。

どの番号が最も人気があるのか、ファンの間で話題になることもしばしばです。

背番号は、選手のアイデンティティの一部とも言えます。

ファンにとっては、特定の番号を見るだけで、その選手のプレースタイルや歴史を思い浮かべることができるんです。

プロ野球の背番号には、そんな魅力が詰まっています。

背番号に込められた物語

背番号には、それを選んだ理由や背負う選手のエピソードが込められていることがあります。

これらの物語は、ファンと選手との間の強い絆を作り出し、選手のパフォーマンスだけでなく、彼らの人間性にも光を当てます。

永久欠番

プロ野球では、特に球団に貢献をした選手に敬意を示し、その選手の背番号を永久に欠番にすることがあります。

野球殿堂入りした選手の背番号が多くなっています。

読売ジャイアンツの王貞治の背番号「1」、長嶋茂雄の背番号「3」が有名です。

また、監督の背番号としては唯一、東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督の「77」が永久欠番となっています。

また、球界きってのプロ野球ファンであった日本ハムの前オーナー大社義規氏は、特別表彰という形で野球殿堂入りし、背番号「100」として永久欠番となっています。

各チームの永久欠番

チームと永久欠番選手ポジション指定日
巨人「1」王貞治内野手1989年3月16日
巨人「3」長嶋茂雄内野手1974年11月21日
巨人「4」黒沢俊夫外野手1947年7月9日
巨人「14」沢村栄治投手1947年7月9日
巨人「16」川上哲治内野手1965年1月18日
巨人「34」金田正一投手1970年4月2日
阪神「10」藤村富美男内野手1958年11月30日
阪神「11」村山実投手1972年11月2日
阪神「23」吉田義男内野手1987年10月13日
中日「10」服部受弘投手1960年3月20日
中日「15」西沢道夫内野手1959年3月15日
広島「3」衣笠祥雄内野手1987年9月21日
広島「8」山本浩二外野手1986年10月27日
広島「15」黒田博樹投手2016年11月1日
西武「24」稲尾和久投手2012年7月4日
日本ハム「100」大社義規オーナー2009年2月1日
楽天「10」ファンファン2004年12月17日
楽天「77」星野仙一監督2018年3月26日
ぺんどら
ぺんどら

球団やファンが、「その番号をつけていた選手をずっと忘れない」という思いが伝わりますね。

準永久欠番

準永久欠番(名誉番号)として大事に守られている背番号もあります。

球団に大きく貢献した選手を称えて、公表されてはいないものの、事実上の欠番となっている背番号です。

ただし、準永久欠番は、決して付けることができないということではなく、その背番号にふさわしい選手が現れた時には、その選手に受け継がれることになっています。

各チームの準永久欠番とかつての欠番

チームと準永久欠番選手ポジション主な着用者
阪神「6」金本知憲外野手
オリックス「51」イチロー外野手
日本ハム「11」ダルビッシュ有
大谷翔平
投手
投手・外野手
日本ハム「86」大沢啓二監督
ソフトバンク「15」藤井将雄投手
ソフトバンク「89」王貞治監督
ロッテ「9」福浦和也内野手
ロッテ「26」ファンファン
巨人「55」松井秀喜外野手大田泰示
秋広優人
阪神「1」鳥谷敬内野手森下翔太
阪神「31」掛布雅之内野手マルテ
阪神「53」赤星憲広外野手建山義紀
中日「13」岩瀬仁紀投手橋本侑樹
広島「1」前田智徳外野手鈴木誠也
広島「7」野村謙二郎内野手堂林翔太
広島「9」緒方孝市外野手丸佳浩
広島「20」北別府学投手永川勝浩
広島「25」新井貴浩内野手新井貴浩
(監督)
ヤクルト「6」宮本慎也内野手元山飛優
ヤクルト「8」大杉勝男内野手広沢克己
ヤクルト「27」古田敦也捕手中村悠平
DeNA「18」三浦大輔投手小園健太
DeNA「25」筒香嘉智外野手筒香嘉智
(復帰)
オリックス「7」福本豊外野手福本豊
(コーチ)
ソフトバンク「2」城島健司捕手今宮健太
ソフトバンク「9」小久保裕紀内野手小久保裕紀
柳田悠岐
西武「3」大下弘外野手広野功
西武「6」中西太内野手菊川昭二郎
西武「27」伊東勤捕手細川亨
炭谷銀仁朗
楽天「18」田中将大投手田中将大
楽天「19」野村克也監督藤平尚真
ソフトバンク「90」景浦安武
(漫画の選手)
外野手スアレス
日本ハム「0」古城茂幸内野手使用を停止
日本ハム「00」ミラバル投手使用を停止
DeNA「100」桃原功
元宜野湾市議会議員
今井金太
ぺんどら
ぺんどら

球団も、ファンも、大事にしたい番号なんですね。

出世番号

その番号を着けた選手が、大きな実績を残したことで注目されるようになった背番号で、下記の背番号が有名です。

  • イチローが使用していた背番号51(オリックス)
  • 松井稼頭央や浅村栄斗が使用していた背番号32(西武)
  • 青木宣親、山田哲人が入団時に使用していた背番号23(ヤクルト)
ぺんどら
ぺんどら

「憧れの選手と同じ番号」だと、モチベーションを維持するのに良いかも知れませんね。

外国人選手に人気

外国人選手には、「42」が人気があります。

アメリカでは偉大なプレーヤー、ジャッキー・ロビンソンがつけていた背番号です。

メジャーリーグでは、ジャッキー・ロビンソンの功績をたたえて全球団で永久欠番となっていて使用することができません。

そのため、彼に憧れて、日本で「42」の背番号をつける外国人選手が多くいます。

ジャッキー・ロビンソンは、こちらで詳しく紹介しています。

ぺんどら
ぺんどら

日本人が忌み嫌う番号が、アメリカでは憧れの背番号なんですね。

ファン・サポーターの背番号

プロ野球ではファンやサポーターの背番号があるチームもあります。

千葉ロッテマリーンズ:背番号26

プロ野球でベンチ入りできる選手が25人で、ファンは26番目の選手としています。

東北楽天ゴールデンイーグルス:背番号10

野球が9人で行うスポーツであり、ファンは10番目の選手であるとしています。

育成選手の背番号

育成選手は、1軍の試合に出場できない契約の選手です。

この育成選手は3桁の背番号を背負うことになっていて、100番以上の背番号や、001、002など、頭にゼロを付けた背番号を着用します。

ぺんどら
ぺんどら

練習の時に3桁の選手がいたら、これからどんな選手になって、どんな活躍をするのか楽しみになりますね。

育成選手については、こちらの記事をご覧ください。

背番号が示すチーム内の役割

プロ野球チーム内では、背番号が選手のポジションやチーム内での地位を反映することがあります。

このようにして、背番号はチームの組織構造や戦略を理解する手がかりとなることもあります。

ポジションによる背番号の割り当て

特定のポジションには、伝統的に特定の背番号が割り当てられます。

これにより、選手のポジションが一目で識別できるようになります。

例えば、投手に低い番号、野手には中間から高い番号が割り当てられる傾向にあります。

この慣習は、チーム編成の視覚的な理解を助けると同時に、選手の役割を明確にします。

チーム内地位の象徴

チーム内での経験や実績によって、背番号が変更されることがあります。

これは、選手の成長やチーム内での昇格を象徴するものです。

新人選手が低い番号から始め、成績や貢献度に応じて希望の番号を選べるようになることもあります。

このように、背番号は選手のキャリアやチーム内での旅を物語るものとなります。

背番号とファンの関係

背番号はファンにとっても特別な意味を持ちます。

応援する選手の背番号を背負ったユニフォームを着ることで、ファンはより一体感を感じることができます。

背番号ユニフォームの人気

ファンが最も購入するグッズの一つに、選手の背番号が入ったユニフォームがあります。

これは、ファンが選手と一緒に戦っている気持ちを共有するためです。

ユニフォームは選手とファンを繋ぐ重要なアイテムであり、試合の日にはスタジアムが同じ番号で埋め尽くされることもあります。

特に、スター選手の背番号は人気が高く、売り切れになることも多いです。

背番号にまつわる応援歌

多くのチームには、特定の背番号を持つ選手のための応援歌があります。

これらの歌は、スタジアムでの一体感を高める役割を果たします。

応援歌は、選手のプレイスタイルや人柄を反映した歌詞が特徴です。

ファンが一斉に歌うことで、選手にとっても大きな力となり、モチベーションを高めることができます。

背番号とファングッズ

背番号をあしらったタオルやキャップなど、様々なファングッズが販売されています。

これらは、ファンが日常生活でも応援する選手を感じるためのアイテムです。

グッズは、スタジアムでの応援だけでなく、日常のファッションにも取り入れられます。

特に、限定版やサイン入りのグッズはコレクターにとって貴重なアイテムとなっています。

プロ野球の背番号の意味:まとめ

高校野球や少年野球の背番号はシンプルで、

  • 1番:ピッチャー(投手)
  • 2番:キャッチャー(捕手)
  • 3番:ファースト(一塁手)
  • 4番:セカンド(二塁手)
  • 5番:サード(三塁手)
  • 6番:ショート(遊撃手)
  • 7番:レフト(左翼手)
  • 8番:センター(中堅手)
  • 9番:ライト(右翼手)

と、1番から18番の連番をベンチ入りメンバー18人に割り当てます。

しかし、プロ野球には、基本的に背番号の「ルール」はありませんが、それぞれ人気のある背番号が存在します。

プロ野球の背番号には、選手のアイデンティティやチームの歴史、ファンとの絆を深める力があります。

それぞれの背番号に込められた意味を知ってプロ野球を見れば、その選手に対する球団の期待など、今までとは違った見方ができますね。

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