この記事では、プロ野球の一軍登録の人数について解説します。
プロ野球の各球団には、たくさんの選手が所属していますが、その中で一軍に登録される人数とは何人なのでしょうか?
そもそも、一軍登録とは、どういったことなのでしょうか?
以上について解説します。
プロ野球の一軍登録
どのスポーツにも、「出場選手登録」というものがあります。
「出場選手登録」とは、各スポーツ選手が試合などに出場できるように登録されることで、これをプロ野球では特に「一軍登録」と言います。
つまり、プロ野球での「一軍登録」とは、プロ野球の一軍の試合に出場する選手の名簿に登録することを言います。
ですから、一軍登録されないと一軍の試合に出ることはできませんよ。
また、一度は一軍登録されたものの、成績が振るわなかったりケガをしたりで、二軍落ちやファーム行きとなって一軍登録を抹消されることがあります。
この場合、抹消された日から一軍の公式戦には出場できなくなり、10日間が経過するまで一軍に再登録ができません。
プロ野球の一軍登録人数
プロ野球の一軍登録人数を知る前に、プロ野球球団の選手登録の仕組みを解説しましょう。
各プロ野球球団には、支配下選手登録と言って、特定の選手を排他的かつ独占的に契約を結べる状態であることをリーグに届ける制度があります。
特定のチームの支配下登録されると、
- ペナントレース
- オールスターゲーム
- プレーオフ(クライマックスシリーズ)
- 日本シリーズ
これらには、契約を結んだチームの選手として出場しなければなりません。
その会社に入ったんだから、その会社の社員として働くのは、当たり前って言えば当たり前ですね。
その支配下登録できる人数は、各球団最大70人です。
そして、その支配下選手登録の中から選ばれる一軍登録人数は最大で29人と決められています。
このうち、実際に試合に出られる選手、つまり「ベンチ入り」は最大25人で、ふつうは、その日に登板予定のない先発投手をはずします。
この25人の中に、外国人選手を最大4人まで登録できますが、4人全員投手とか、4人全員野手とか、偏った登録はできません。
リーグ公式戦とちがって、日本シリーズでは、出場させることができる「出場有資格者選手」を40人選び、その中から試合ごとにベンチ入りのメンバーを選びます。
プロ野球一軍登録人数に特例
プロ野球の一軍登録の人数には、特例があります。
引退試合選手登録特例措置
引退試合を行う選手だけ、1日限定で一軍登録人数の枠を超えて登録が可能となる特例措置です。
次の日には自動的に登録抹消となり、その年のリーグ公式戦やクライマックスシリーズには、もう出場できなくなります。
今まで活躍してきた選手に花道を用意することができるなんて粋ですよね。
ただし、「出場有資格者選手」40人に登録されれば、日本シリーズに出ることができます。
脳震盪(のうしんとう)登録抹消特例措置
他の選手との衝突などで脳震盪(のうしんとう)を起こして一軍登録を抹消された場合は、規定の10日間が経過しなくても再登録できます。
代わりの選手は、その選手が脳震盪から復帰すると抹消されますが、10日間が経過しなくても一軍に再登録できます。
脳震盪を起こして担架で運ばれるシーンをよく観ますから、その救済措置ですね。
感染症の流行の影響による特例措置
「感染拡大防止特例2020」として、現行の一軍登録数29人を31人に、ベンチ入り選手数を25人から26人に、外国人は4人以内を5人以内(ベンチ入りは4人まで)に増やしています。
体調不良で感染の疑いで一軍登録を抹消されても、検査で陰性となった場合は、10日間を経過しなくても再登録が可能です。
陽性や濃厚接触者と認定され、自宅待機となった選手は、登録抹消日から練習に復帰した日までの実日数を出場選手登録日数に加算します。
これは、国内FA権、海外FA権の取得に影響しないように配慮されていますね。
国内FA権、海外FA権については、こちらをご覧ください。
プロ野球一軍登録人数:まとめ
この記事では、プロ野球の一軍登録人数について解説しました。
「一軍登録」とは、他のスポーツで言えば「出場選手登録」で、試合に出ることができるように登録することです。
仕組みとしては、まずは、プロ野球の各球団には、支配下登録が最大70人います。
そして、その中から、一軍の試合に出る「一軍登録」選手が最大29人選ばれます。
さらに、その中から、ベンチ入り選手を25人選びます。
引退を決めた選手が花道を飾らせてもらえる「引退試合選手登録特例措置」や、プレイ中に脳震盪を起こした場合の「脳震盪登録抹消特例措置」などの特例も解説しました。
「一軍登録」された選手を見て、その球団の戦略を想像できるような、一段上のプロ野球ファンになれたら、もっと面白く試合を観戦できそうですね。
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